機動警察パトレイバーの46の情報・感想・評価

エピソード46
その名はゼロ
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あらすじ
第1小隊に、篠原重工の最新鋭レイバー<AV-0>が、導入されることが決定した。この機体は、あらゆる面で<イングラム>の能力を凌いでいた。最大の注目点は、これまでにないアーキテクチャーで設計されたニューロン・ネットワーク・システムを搭載した制御コンピュータ。これにより周囲の障害物を自動的に回避するなど、さまざまな点で操縦者の負担の軽減を果たしている。 その性能は、太田の<イングラム>との模擬戦によってもいかんなく発揮されていたが、野明は、心の中に自分でも理解できないわだかまりが生まれていることに気付く。それは嫉妬や羨望とは違った、もっと何か悲しいもの。近い日に来るであろう、「アルフォンス」とまで名付けた思い入れの深い<イングラム>との別れ。それが個人的な感傷でしかないことは、野明自身が一番理解していた。しかし今は、押さえきれない気持ちを前に、<イングラム>のコクピットの中で泣き濡れるしかない。