このレビューはネタバレを含みます
樺太編、最高でした。
今回のメインは完全に尾形だった。敵味方入り乱れる混沌さがずっと続いていたシリーズだったけれど、最終話にして強靭で完全な（そして魅力的な）悪役が完成して、鳥肌立った。
日露戦争後の樺太という、非常にふわついた（けれどもあまり魅力の無い）土地で、晩年の帝政ロシアと土着の樺太アイヌと日本という、三つ巴の関係を丁寧に描いていた。歴史モノとしてもきちんと楽しめるよう作品の芯がしっかりしていて、好感が持てる。
寒さが極まると人は裸になるってことがよくわかりました（わからない）
