騙し鬼

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMISTの騙し鬼のネタバレレビュー・内容・結末

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009年製作のアニメ)
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このレビューはネタバレを含みます

【記録】
エピソード6まで観て。
まだ序盤だけど、前シリーズよりかなり駆け足な印象。
こっちのシリーズの方が話数多いみたいだけど、この早さでないと終わらんのか、それとも前シリーズでやったから端折ろうということなのか…
コミカルさは増してて良いけど、展開が早いせいで鬱な話はちょっと物足りなさを感じる。
アクションのアニメーションはレベルアップしてて良い。
地獄の門のデザインと心理を知る演出は前シリーズの方が好き。

〈2024/01/27 追記〉
シリーズ完走!
なるほどなるほど、やはりトータルではこっちのシリーズの方が面白いし好きかも。
前シリーズにしか出てこなかったアニオリキャラは2体だったが、それ以上にキャラも増えたし、隣国の存在感もあったりして、ハガレン世界の広さ・深さが増したのがたぶん一番大きい要因。
そしてお父さまと呼ばれる敵の親玉の最終目的、完全なる者になる≒神になるという話がとても興味深い。
去年読んだ理論物理学の素領域理論の本で「完全に調和が取れた状態」=「真空」=「神」と定義していたが、それに通ずる考え方なのが個人的なツボに入った。
そうでなくとも、やはり個々のキャラ造形がどれもグッとくるモノがある。
メインとエドとアルはもちろんだけど、その周りもことごとく素晴らしい。
シーズン後半に出てくる北のアームストロング少将チームとか最高。
イズミと含めて、強い女キャラ、良いよね。
声優のキャスティングもハズレなし。

だけど、まったく不満がない訳でもない。

1つ目、ホムンクルスのラストの扱い。
グラトニーは一回力尽きても再びお父さまに産み出されたのに、ラストは産み出さないのか、とは思う。
グリードも再生されたのに。
まあグラトニーは完全に力尽きる前に、グリードは溶かされて、どっちもお父さまに吸収されたからで、ラストはマスタングに焼き殺されたからなんだろうけど。
しかし、キャラ立ちしてたし、シーズン中盤で退場するにはちょっと惜しいなとも思った。

2つ目、シーズン終盤のセントラル動乱の編集や各話の構成。
雑、とまでは言わないが、やっぱりここまでキャラが増えるとそれぞれの状況が不明瞭になってくるのがちょっと引っかかってしまう。
特に、セリムから逃げてセントラル市内に向かうアルチーム、しばらく動きが分からないけど、ずっと移動してる?と思ったりした。
それを解消するように車が溝にハマっただの、事故っただの、なかなかこの状況下では無駄な時間=尺稼ぎに見えた。
まあ、30分の地上波放送で、あの数のキャラの群像劇を上手く魅せるのはかなり難しいとは思うが…

でも不満らしい不満もそれくらいかなぁ。
終盤のアクションシーンはどれも力入ってて良かったし、特にキングブラッドレイ戦はどのマッチングも秀逸。
西の錬金術、東の煉丹術という相関関係の作り方も面白かった。

うんうん、面白かったところなんて山のように出てくるな笑
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