もこもも

妄想代理人のもこもものレビュー・感想・評価

妄想代理人(2004年製作のアニメ)
3.6
少年バットを通して統合失調やストレスにより追い詰められた人間の絶望と狂気を描いた鬱アニメ

マッドハウス製作の今敏監督作品
ずっと不穏な雰囲気が漂っていた
独特でこだわりある世界観が魅力的
どん底に追い込まれる人間の
闇の感情、鬱の連鎖がリアルに
描かれててメッセージ性も深い
作画、演出、BGMがリアルな怖さを引き立ててる

人の悩みって本当に様々で
悩み過ぎたらあかんなぁとも思うし
なにより一人で溜め込んだらあかんなぁ
人は見たいものを見て、聞きたいことを聞く
だからこれ程に追い詰められたら
こういう妄想を見ても無理はないかも
ってそう思えること自体が恐ろしい
解釈を曖昧にさせてるのも考えさせられる
クオリティーの高さは素晴らしいけど
自分の好きの度合いは比例しなかった
OPが作品とめっちゃ合ってる

「人間とはそういうものなのです
 どんなに辛くともその現実に
 立ち向かうことができるのです」

OP : 平沢進『夢の島思念公園』
ED : 平沢進『白ヶ丘-マロミのテーマ』
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