2049

妄想代理人の2049のレビュー・感想・評価

妄想代理人(2004年製作のアニメ)
4.5
 今敏監督によるTVアニメーション。今監督の劇場アニメと同じく、妄想・幻想・夢と現実との境が曖昧に溶け合うサイコサスペンス。

 ストーリーは重厚かつ深刻だが、基本的にユーモアも交えながら進むので重い、暗いという印象はあまりなく観やすい。現代人が抱える心の闇を見事に活写する脚本は見事としか言いようがない。

 1話とシンクロする最終話のラストも味わい深く、今敏監督の存在を再確認させられた。彼が生きていれば素晴らしい傑作をまだまだ生み出してくれたはず。早すぎる死は残念でならない。
2049

2049