このレビューはネタバレを含みます
誰もが知る超話題作を今更ながら。
日本を感じる画と、流麗で鮮やかな”絵”が美しい。大正時代という時代設定も良い。近代化の波に追われる時代劇で、ところどころ和洋折衷が為されていて趣深い。
ただ、自分が不慣れなせいか、少年バトル漫画の文法みたいなものに順応するのに手間取る感じがあった。売れるための定石なんだろうけど、中盤からは特に、次から次へと出てくる敵をただ一方通行に倒し続けるのもなんだか単調だなぁと。敵が主人公らを引き立てるための障害物にすぎない。
題材的には、日本文化にもゾンビや吸血鬼にも唆るワイの好物なのだが、次シーズンを観るか悩む。自分が惹かれたのはビビッドな日本の風景であって、この作品の内容ではないような気がする。鬼舞辻無惨の意図やこの作品の意義を消化しきれず五里霧中といった印象。ゴリ夢中になれん。全集中した方がいいでしょうか。