このレビューはネタバレを含みます
ここまで都合のいい後出しジャンケンを続けられると、物語への興味を失う。敵だと思っていた相手と、状況が変わったという理由で行動をともにする展開が多すぎて、もはや敵が存在しない。
双方の正義が平行線を辿る憎しみの連鎖が戦争で、人種差別を背景に第二次世界大戦が起こったというのが人類の近代史であるというのは、現代人の我々が念頭に置くべき極めて重要な「歴史」であることはそうなのだが、そんな常識を説教臭く擦られても全然面白くも何ともない。(常識とはいっても戦争なくなってないんだけどね😀)
シリアス路線なのに子どもが平気で活躍しちゃう展開も、純朴な子どもに銃を持たせて情実に訴えようとしている感じも好かん。チープな葛藤が連続する退屈な最終章。物語が核心に迫ると同時にオワコンにも接近していて残念無念。NARUTOの最後の方を思い出した。
