Qちゃん

ルパン三世 PART6のQちゃんのレビュー・感想・評価

ルパン三世 PART6(2021年製作のアニメ)
3.8
前シリーズが最高だっただけに期待値爆上がりすぎて結構ガッカリ感のあった本シリーズ。後半に行くに従って点数下がる一方です。。

それでもこの点数なのは、やっぱりルパン三世作品群大好きで、本編シリーズではシリーズ4から始まった大人ターゲットに振り切ったテイストとキャラの描き方やアプローチの統一感、edの系統は保たれたまま、5の実験性を引き継いで模索してる試みは良かったから。
(あとopはめちゃくちゃ良かった!シーズン2の2個か3個目のJazzy歌なしopとコレが圧倒的に好き。)

が、その一環で作品上ルパン三世とは今まで全く関わったことのないミステリー作家や有名脚本家が書いた各単品エピソードが、個人の願望と趣味丸出しすぎて、なんかルパン三世本編みてるというか、ルパン三世ファンたちのトリビュート集、ぶっちゃけ鼻息荒い同人アンソロジーを見せられてる気になった。

個人的にはボロクソ言われてる押井守作品以上にうたかたの島とかファッションショーのとかめっちゃキツかった。自分の妄想を映像化しないで、観させられるの恥ずかしいから。。ファン向けCDくらいで止めといて。

押井守作品2作は、確かにカッコ良さ出そうとして、逆に恥ずかしいほどコレ系の型にはめすぎてて滑ってる感はあったが、これだけキャラと作風が固まってる有名な作品で、短時間で独自の雰囲気の作品にできてるのは凄いし、もう本シリーズの短編は同人集だと思って割り切れば、本シリーズの中では一番印象に残る短編2作ではあるのかな。ダイナー回は、ネタバレ後にもう一回見え方変えた上で観た方が、諸々の反応が楽しい。カウリスマキとかラースフォントリアーとか、とりあえず言わせとけ感w ズラウスキーは私も観たことないっす勉強不足さーせんw 始祖鳥回は、雰囲気は不気味で一番くらい印象に残ったが、今どきこのオチて。妄想力は素敵なんだけど、押井作品はなぜか90年代感が溢れてる😅というか既に自分で一時代築いちゃったが故に?その時分に同系統作品が溢れてたから、今では逆にそれが時代遅れに感じられるのかも。。

そんで今回の中編の方は、生い立ちとかご当地ネタとか、この何も生まない系統の振り方苦手。。どうせ真相なんか分かんないままにされるんだから。昔テレスペのエピソード0はよくできてたけど、もういいからそういうの。

シリーズごとに舞台が日本メイン、世界各国、ニューヨーク、サンマリノとイタリア、パリと来て、お次は英国はロンドン。と言うことでやっぱミステリーが入ってくる。

なんで日本のアニメはロンドン舞台にすると必ずと言うほどホームズが出てくるのか。。やめてホームズネタ。。苦しい、苦しいから。。そしてやっぱアイツも。。はああ。。

てかそれよりもさらに酷かったのが、後半の、まさかのルパン三世de北欧ミステリー的な流れ、かつ生い立ち、かつ催眠。。しんどっ!!究極マザコンのルパンなんて止めてぇぇっ!!ルパンで観たいのそう言うのじゃないからっ!!😭

あ、銭形の部下が増えてる!嬉 前シリーズから八咫烏くん好きだったからコレ途中幸せそうで嬉しいわ〜とか思ってたら、おまえ。。😭ちゃんとシーズン4以降の銭形優秀路線キープなのはめっちゃ嬉しいよ。

カリオストロ冒頭の現金爆積み黄色フィアット500とか愛しの魔女だとか、何より大好きなシーズン2オープニングのルージュ💄発砲とか、随所で過去作品へのオマージュが見られるのは相変わらずだし好き。

このシリーズでの描かれ方が多分今までで一番ルパンと不二子が仕事仲間として対等に扱われてるかな。なんなら淡白すぎるくらい。コレはコレでありだが、まあ2人のファンとしては物足りない部分も感じつつ。でも逆に今シーズン次元と不二子の絡みは多いかもな!しっかし、いかんせんコバキヨ次元じゃない中でのジゲフジの絡みは、声だけじゃなくてやり取りのトーンや対応が今までと違いすぎて違和感が際立ってしまい、せっかくの2人のシーンなのにジゲフジファンなのに辛い。。😭でも、ラストエピソードのラストの次元の笑い方だけは、ほんと、コバキヨ乗り移ってたくらい似てました。。😭

エピソード0は有り難かったし本当に良かったし、素晴らしいコバキヨ次元の幕引きだったと思うんだけど、次元を引退されて本当にすぐにコバキヨさん亡くなられてて、やはり次元役を生き甲斐にされていたんだろうなと胸が痛みます。。😢

好きなシリーズのレビューでどんだけ泣き顔絵文字使うんだ私。。
Qちゃん

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