Qちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

Qちゃん

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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.2

二階堂ふみって、幼顔だが、色気があるタチではない、と私は思う。その中で、本作にしても、「蜜のあわれ」にしても、なぜ彼女がこういうちょっと文学的な倒錯エロな作品にファムファタール的に抜てきされるのか、個>>続きを読む

モデル連続殺人!(1963年製作の映画)

3.7

ジャッロ的アプローチ大好きだが、ダリオアルジェントの殺し方は残酷かつ超ダイレクト過ぎていつも正直見るのキツい私には、殺しの部分はある程度しか見せつけないマリオバーヴァの元祖ジャッロ作品群は、正直ありが>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.5

一作目以上にボーッと楽しく観て聴いてられる2作目。前作のしんどいとこ全部振り落としてて、しがらみなく観られるの良い!

一作目で嫌だった山ちゃんのネズミいないと思ったら、本作でもヤな役で山ちゃん使って
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.7

これ大学時代に仲良い男友達に最近観たお勧めの映画聞いた時に出されたタイトルで、この時は本作もラースフォントリアーも知らなかったけど、今から考えたらあの子はよくこのタイトルを出したなーと思うわ。これ女じ>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.7

権利関係で日本未公開だったりDVD出なかったりと幻の作品だったけど名作と聞いていた本作オリジナル完全版。ずっと観ようと思ってたのをやっと観た。

悪事を働いた報いから逃げることはできない。
まあそれを
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

3.3

ロイアンダーソン監督の「リビング・トリロジー」3作目。2作目だけ配信やってない。。

哀しいほどに世知辛い世の中。
拝金主義で利己的な人類の、緩慢な終焉。
「人を利用して欲望を満たすのか?」

フィル
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.2

なるほど、、これがあのAKIRAか。。

有名すぎてビジュアルは色々知ってたものの、ほぼなんの知識もなく、初めて観ました。

すごいね、諸々の元祖な上に、その後意図的に小難しく進化していく影響作品群よ
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劇場版ブルーロック –EPISODE 凪(2024年製作の映画)

3.0

なぜか旦那がブルーロック1本も観たことない小1の息子たちにコレから観せたがって鑑賞。

私は漫画の方1-3話目くらいだけ読んだこと有り。
本作だけ単体で観ると、なんか悩みと緊迫感が全然違った。

彼の
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.5

ロイアンダーソン監督の「リビング・トリロジー」1作目。原題直訳は「2階から聞こえる歌」。この調子で3本あるのか。。重。。😓

不条理ムービーって紹介されてるけど、この映画がというより、社会そのものの不
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.9

霊感の強い家系のピュアな女の子が、現実と夢の双方で、華やかな世界に憧れ、一方でその世界の色濃い闇にも触れて、精神が追い詰められていく。

ミディアムのドラマ観てた時も思ったけど、本当にこういう、霊感な
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プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角(1986年製作の映画)

3.6

世間知らずの心優しい大金持ちのボンボンと、貧乏だけど勉強熱心で面倒見の良い自立した素敵な女の子のカップル。

どちらもめちゃくちゃ良い子なんだけど、思った以上に経済・環境格差がのしかかる。。

映画で
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その音がきこえたら(2021年製作の映画)

3.5

近藤亮太監督が第一回ホラー映画大賞で受賞した、公になってる1本目の作品。正直、大賞獲った「みなに幸あれ」より余裕で怖かったし、話も面白かったし、脚本がもう少し片付いてたら獲れてたかも。

もうさ、のっ
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ウィズ(1978年製作の映画)

3.3

観よう観ようと思ってて、昔の映画で120分越えのやつって思い切りが付けづらく、ここまで引っ張っちゃった。アマプラ配信が終わるとなって慌てて消化。

全出演者アフロアメリカンでやる古典ファンタジーって、
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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2022年製作の映画)

3.6

第2回日本ホラー映画大賞の大賞受賞作。TXQフィクションシリーズで話題の近藤亮太監督作品。

他の候補作・受賞作と、レベルが違う。
撮り方、見せ方、演出、脚本の、静かな恐怖。
ジャンプスケア無しに描く
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NEW GENERATION/新世代(2022年製作の映画)

1.3

これで第2回日本ホラー映画大賞の受賞作の一つかー。。

男の妄想が混じった、懐かしの吉祥天女の宇宙人版。苦笑しかないわ。

年が20以上離れてそうな可愛い新人の若手女性に下心満載でドキドキする中年たち
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いい人生(2023年製作の映画)

2.3

第2回日本ホラー映画大賞の、これも受賞作の一つ。。うーん。。

作り方見せ方凝ろうとしてるけど、いかんせん話が。。

男不憫すぎ。女独りよがりすぎで男がああなる必然性もないし、なんのカタルシスもないし
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絶叫する家(2022年製作の映画)

2.9

第2回日本ホラー映画大賞の受賞作の一つ。

初っ端のアナウンス長いなーとは思ったけども、アイディアは不穏な面白みがあって良いなと思ってたら、最後はただただありきたりなジャンプスケアかいっていう。ラスト
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アラビアンナイト 三千年の願い(2022年製作の映画)

3.4

大人向け、というか、内向的でメンタル少女な大人の女性向け現代版アラビアンナイトかな。逞しく心優しい共感性のあるジンとの恋愛って、なんか夢小説みたい。ま、お幸せにっていう。映像綺麗。

マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

2.5

「義理の放蕩息子が急にディナーに参戦したから人数が13人になった。縁起悪い。そうだ、とりあえず数合わせにメイドぶっ込んどこう」。

発想からして嫌な女だなアメリカ人の奥さま。。何が根っから民主主義者や
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

1.3

ひどい。。ほんとに、ギャスパーノエ最低。
いや、ちょっと本当にもう観るの辞める。。
私の地雷いろいろ踏み抜かれた。相変わらず女の扱いがほんまクソ最低、に加えて今回は子供と妊婦の扱い方も胸クソやし、なん
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

いま生きる世界が納得できないからといって、自分がまっさらから作ってみたところで、全てがうまくいくなんて有り得ない。

どこに生きていても、長く過ごせば過ごすほど世界の構成員も要素も増え、複雑化して想定
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

4.1

いやもう、すごい緊迫感と展開!!パニック映画にしてはえらい長尺だからと観るの躊躇してたが、めっちゃ面白かった!!

てか、、な、泣いた。。😢
犯人に同情してじゃなく、倉持運転指令長の必死の呼びかけに。
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.1

はーん、明らかに怪しすぎる女を近くに寄せすぎやろ、分かりやす過ぎてつまんない何この脚本、と思ってたら、そういうオチにしたかったわけね。作家の壮大なメランコリに付き合わされてげっそりだぜ。。

あれ、ポ
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白い花びら(1998年製作の映画)

3.4

典型的な、都会の悪辣な金持ちの、田舎の素朴な貧乏人に対する搾取。フィンランドの国民的作家の名作の映画化って事なんだけど、相変わらずフィンランドと言われて日本人が思い描く様相と相当違うよね。。

ほんま
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ロッキーVI(1986年製作の映画)

3.7

レニングラードカウボーイズのPV、かつ、映画「ロッキー」パロ。

ちゃんと主人公の重そうな瞼とだるそうな表情をシルベスタースタローンに寄せてきてるw

対する敵、ゴツい体格、と、それ以上にゴツい眉毛w
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ハムレット・ゴーズ・ビジネス(1987年製作の映画)

3.1

カウリスマキにこの点数とか自分でもちょっとビックリしてる。

結構大半がまんま「ハムレットを現代の大企業でやってみた」で、正直かなり退屈した。

少しだけあるオリジナリティは、ラスト数分の改変だけだな
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胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

2.7

なんっだこのメンツ!!この話でやるメンツとは思えんわ!笑

ヴォルデモートやってる時よりぶっ飛んだ感の凄いレイフファインズ。真面目に丁寧な役作りする難しい役ばっかりやって、疲れたのかな?😅

マティア
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.7

カウリスマキ監督の敗者3部作の3作目。

ハニートラップにかけられてしまった純粋で真面目な警備員の男。なんか、、他の2作の方が境遇はシビアなはずなのに、恋心を使われてしまって凄い不憫感が増す。。上に、
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.1

「この世では神の慈悲でなく自力で生きねば」

カウリスマキ監督による敗者3部作の2作目。1作目の「浮き雲」以上に悲惨な境遇。暴漢に襲われ金どころか名前も何も思い出せなくなり、文字通り何も持たない男。
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

3.2

相変わらずフランソワオゾンは性癖が歪んでるし、相変わらず一卵性双生児に対する悪意的な解釈とネガティブなイメージでかいし、描かれ方が酷い😓

まあ、映画の題材で取り上げて来てる時点で、そう言うミステリア
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浮き雲(1996年製作の映画)

4.3

え、どうしよう。泣く。。

ここまでいろいろあってからのラストシーン、なんてエモいの。。

カウリスマキ作品でコレ現時点で一番感動した。。カウリスマキの撮り方って上手な編集や演出でか、なぜかどこかにユ
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ワイヤーを通して/スルー・ザ・ワイヤー(1987年製作の映画)

3.3

レニングラードカウボーイズのMV。監督はアキカウリスマキ。毎度すごいな。

でも本作はいつもと違って、曲の雰囲気優先で比較的普通のPV的に作り上げてた。「コンタクトキラー」に通じる雰囲気。カウリスマキ
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悲しき天使(1991年製作の映画)

3.8

レニングラードカウボーイズのミュージックPV。
ちゃんとアキカウリスマキが監督してるし、ちゃんとマッティペロンパーがマネージャーで出てる。
もう、初めっから笑いたくて観てる。

毎度毎度、出オチwww
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コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

3.5

クビになった男が上手く自殺できず、自分を殺すよう殺し屋に頼む、、って時点で、なんかもう悲哀と馬鹿馬鹿しい滑稽さが出てるよね。。

初めて舞台はイギリスの下町。フィンランドじゃなくても、下町のリアルな生
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

3.6

マッチ工場で働く女の子が、貧しく息の詰まるような生活の中で、なんとかささやかな楽しみを見つけて生きている。

まだ若いだろうに、本当に疲れた顔。
でも年相応に素敵な人との出会いを夢見て、あわよくばこの
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

2.8

ああ、2本連続で胸糞行ってしまった。。

あのキモい手型で降霊会っていう出オチのアイディアを貫いた感がすごい。

てか、初回からあんなにモノホンって分かっても、リスク度外視でやり続けるし、やりたがるん
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