最初の出だしは、よくわからない穴の空いた世界の話かなぁと思っていた。感情移入もしにくいキャラの年齢層も相まって最初はほぼ流し見だった。話を読み進めるにつれて深まっていく穴アピスの実態がわかっていく。
主人公リコと出会ったロボットのレゴはリコの母ライザの残した「奈落の底で待つ」の言葉を元に、帰ることのない旅路がはじめる。最初からハッピーエンドにはなり得ない物語の中で2人で力を合わせて奮闘していく。
世界の真実が最初からなんとなくわかった気持ちになるが、それでも次回を見てしまうのは、穴の奥が知りたいという人々の「憧れ」には勝てないということなのだろう。
見たことのない生き物たちや、ライザの師匠との出会いで大きく成長していく。話が面白くなってきたのはナナチの登場あたりから。
黎明卿の人の道を外れた研究から死の淵を通って今に至るナナチは、相棒の未来に対してどうすれば良いかを悩み生きていた。
ナナチによる話も踏まえて物語はやっと前に進み出した。
中々にショッキングな場面やグロいシーンもあるからお子様には注意かも…