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機動戦士ガンダムSEED DESTINYのhinanoのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2004年製作のアニメ)
5.0
1番好きなガンダムシリーズ✔︎
放映当時はまだ小学生の頃。前作のSEEDよりも熱心にリアタイで観ていたので思い出補正もかなりある。今でも繰り返し観てるし、OP/ED曲、サントラもMSデザインも大好き◎


前作のオーブ戦により家族を目の前で失い、ZAFTへ入隊したシンが主人公。キラたちが平和のためにと戦った結果生まれた戦争被害者、という設定がまず面白い。

前半はシンが更なる困難に立ち向かう姿が描かれながらも、後半徐々に作品内での立ち位置が変わっていく。このポジショニングに対して否定的な意見も否めない。
けれど、常に不運で苦しい思いを抱えているからこそ力に固執する姿がなんとも等身大の少年に見えて、憎めないし愛すべきキャラだと思っている。

泣き虫だった前作の主人公キラのどこか達観した雰囲気、戦場を掻き乱しながらも不殺の精神を貫く姿勢は問題をより複雑化しているけど、こういう存在があってもいいんじゃないかと思える。
そして全編通して何を信じるべきかずっと悩み続けているアスランを含め、主役ポジションは三者三様で最後までその動向に惹かれていた。


後忘れたくないのが敵対するファントムペインの存在。常に記憶を調整され、強化人間としての運命を背負っているからこそ絶対悪としては描かれない、こちらもある意味戦争被害者な3人組。隊長ネオが3人に対して同情する一方、上層部の命令を無碍にできず板挟みで苦しむ姿にも共感する。

皆キャラが際立ってて魅力的だけど、特にステラとシンの物語が哀しくて印象的。
か弱いステラが化け物みたいなデストロイガンダムに乗せられてベルリンの街を焼き尽くすシーンはトラウマ。ただその後の展開は何度観ても目が潤む。


賛否両論あるけど、ガンダムにハマった入り口の作品として今後も愛し続けたいと思います。。◎


〜以下、個人的に印象的なシーン・セリフ集〜
☑︎アレックス・ディノを名乗っていたのにすぐに身バレするアスラン
☑︎からのep『癒えぬ傷跡』のラスト、本名での発進シークエンス(格好良い!)
☑︎スティングのハイセンスすぎる私服
☑︎イザークのハムサラダみたいな色合いの私服
☑︎ユウナの寝巻き姿
☑︎アウル「ごめんねぇ、強くってさあ!」
☑︎ディオキアでのシンとステラの邂逅と、ここで流れる『深海の孤独』
☑︎シンと恩人トダカ一佐の物語(泣く)
☑︎ミーアの日記(泣く)
☑︎デスティニープランを発表するデュランダル議長の謎の紙芝居
☑︎ディアッカ「一応出てって瞬殺されてくる?」
☑︎ステラ「『きのう』を貰ったの」
☑︎キラ「いくら吹き飛ばされても、僕らはまた花を植えるよ」
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