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機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORYのohhashiのレビュー・感想・評価

4.0
U.C.0083、1年戦争から3年。ザビ家の思想を受け継ぐジオン兵残党による意地と信念の宣戦布告。命をかけた星の屑作戦。そして決着まで。

ザビ家の中でも仲間思いで人情味にあふれ、部下に慕われたドズル・ザビ。彼がソロモンで落とされるまで付き従い、彼に魅せられてきた熱い男たちによる魂の軌跡である。

つまり信条はザビ家を受け継いだもので、スペースノイドの独立と自由を求めるもの。そのためには手段を問わない数多くの魅力多き登場人物が登場する。戦争の理由が自分の意思ではなく、復讐や亡霊を追いかけているだけだとどこか虚しい、そんな様もよく描かれています。

と、ここまで聞くと超絶激アツでめっちゃ面白そうなんだけれども、落とし所が色恋と三角関係でいいの〜〜!?

女を取り合う主人公コウ・ウラキと、その相手方アナベル・ガトー。
しかもそれが明らかになるのは最後の最後!!

主人公のコウ・ウラキと10話も使って良きパートナーとなりつつあったヒロインのニナ・パープルトン。彼女は実は、敵方アナベル・ガトーの元カノだったのだ!!
ニナ・パープルトンはガトーに捨てたれていたようで、忘れられない男〜。やっぱりガトー、あなたが好き〜!

「ズコーーーーー!!!!!」

私情で地球にコロニーを落とすなーーーー!!!うわあああああ!!!

それまでかなり面白かったのに残念極まりないですね。

ただ、劇画タッチで描かれる主人公たちの戦闘や、モビルスーツやメカの数々は非常に魅力的であるため、一見の価値ありです。

そして何よりシーマ様。
シーマ様のおかげでこの作品が評価されていると言っても過言ではありません。自分が勝ち上がるためには手段を選ばないシーマ様。彼女の生き方にこそ本当の魅力を感じた方は多いのではないでしょうか。
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