スズランテープ

斉木楠雄のΨ難のスズランテープのレビュー・感想・評価

斉木楠雄のΨ難(2016年製作のアニメ)
5.0
おっふ。
シーズン2もまとめてこちらに。
面白すぎる
誇張抜きで一日中見てた。

メタ的なネタのセンスもさることながら平均してあれだけのエピソードと笑いを提供してくれるのには尊敬すら感じる。キャラクターも従来の作品やステレオタイプのキャラを上手く根底に置き、少し冷笑的とすら言えるほどエッジと皮肉が効いた面白さがあってたまらない。

今作はくだらないただのギャグアニメとして片付けることもできるかもしれないし、多くの人がそう思うかもしれないが、現代のアニメや漫画文化を掘り下げる作品としても最適。例えばベタな展開を演出する野球の話とか話の構成がとにかく周到。また学校生活もかなり鋭く描いており、ギャグアニメという誇張された世界観の中でもしっかりと現実の高校のあるあるや力関係などを描いていてお見事。

というかそもそもの話。超能力をどう隠すかという設定があまりにも天才的だということもある。 
さらにそれを一貫してギャグとして描いているところにも好感が持てる。少しシリアスな場面もあるのだが、しっかりとギャグを手放さないのがかっこいい。ダンジョンでパブロに胸ぐら掴まれた晋平太が韻を手放さなかった感じ。

キャラクターに関しては特に海堂と照橋さんが好き。照橋さんは出てくるたびにおっふしてた。いままで見た作品の中で最もおっふした作品かもしれない。

なんでもできる超能力をうまく活用して、その全てを巧妙なギミックに落とし込んだ演出。物語をうまく流していくテンポ。声に出して笑うほど面白いギャグ。全部詰まっててマジでずっと見てられる。

原作大好きだったのもあるがアニメも素晴らしい。ネトフリ制作のやつもめちゃくちゃ楽しみだし原作また読みたくなった。
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