このレビューはネタバレを含みます
「世界平和を実現させる」武器商人ココと「武器を憎む」元少年兵ヨナ、そしてその仲間の護衛たちとのガンアクションアニメ。
思わず熱中してしまう作画や戦争、こと「世界平和」について考えさせられる脚本もさることながらなんとも洒落てる演出が見事だった。
私が一番好きな演出はアールの墓場での演出。敵対するCIAのスパイであったのにも関わらずアールを長年仲間だと信じていたココだが、真実を知る。たが、それでもアールは仲間であると思っているからこその「(CIAよりも)私と働いていた方が楽しかったろう？」の一言。そしてアールの本名が刻まれた墓標にその頭文字のRのみが見えるように花束を添え、去っていく演出は本当に見事としか言いようがない。
また、ワイリーの回もとてもキャラクター性が際立っていて面白い。剃り込みのネタとか笑うしかない。
しかし、不満を挙げるとするならばラスト。あそこでココとヨナが再開というご都合主義を出すのであればココの「いいよ。」で締め括ってくれた方が良かったと思うのは蛇足だろうか。
とはいえ、とてもクオリティが高く、また2クール目ではキャラの掘り下げもあってとても楽しめた作品だった。
