ぼっち・ざ・ろっく!の一番の魅力は多彩なアニメ表現だと思う。実写インサートは一例に過ぎず、他作品では作画崩壊と安易に言われてしまうことでさえ取り込み、アニメでしか出来ないことを楽しんで良い意味で遊んでやってるのが伝わってくる
それだけではなく、肝である楽曲や演奏、ライブシーンは本物志向。カメラの移動やフォーカスを実写寄りにして臨場感を高めている
ストーリー構成も従来であれば学校→ライブハウス→ネットでも話題となるような流れと逆なのが面白いと思った。ぼっちちゃんが自身の内面に向き合っていくのとリンクしていてうまい
にも関わらず結束バンドやぼっちちゃん自体の外側の活動は範囲が広がっていく…よく出来てるなぁ
原作1巻を読んだが、ロリっぽいキャラデやいわゆるオタク向けの描写を多くの人に受け入れやすくするように適度にチューニングしてるアレンジも素晴らしい(実景ベースの背景もその一つ)
本来は「ギターヒーロー」であるぼっちちゃんが、その才能の片鱗を発揮していく話でもあり、一種のヒーローもの、ジャンプ的な熱さもあるのが良い
ベストエピソードはバンド名をそのままアルバムのタイトルにしちゃうようなすごみがある8話。キャラは圧倒的に虹夏
最終話もクールな終わり方でかっこよい