映画ケーン

RE-MAINの映画ケーンのレビュー・感想・評価

RE-MAIN(2021年製作のアニメ)
2.7
水球という変わった競技を見たくて観たけど…
回想・説明・モノローグ・モンタージュだらけ。絵も捻りが無い。最近のアニメは不要な会話がとにかく多い。湿っぽい「セイシュン」。水球シーンが盛り上がらない。

2度目の記憶喪失という展開は流石に酷い。テーマ都合で人が動く。人ではなく、作り手の意図が先行し過ぎている。そこに居る「人間」はどうでも良くて、あくまでも作り手の興味があるのは友情という抽象的な「テーマ」のみ。

傲慢な性格になってからの主人公の鬼指導によりチームが強くなる、って展開があっても良かったんじゃ。努力と言っても並大抵の努力じゃ勝てない。狂人じみた努力が必要だ、という話として。それがあれば他のスポーツアニメと違いを見せれたと思う。

それが無いならなぜ2度目の記憶喪失が必要だったのか。単なる物語を盛り上げる”装置”なのか。
最後は、暗黒主人公でも共に水球をやれば仲間の大切さが分かる、というありふれた話に落ち着く。

アニメ内でも言ってる様に主人公には「努力の”才能”」があった。努力は大事だけど、それにすら才能が必要。結局は根性論が形を変えただけなんじゃないか。
僕ら凡人が努力するには、そして勝つにはどうしたら良いのか、もっと戦略的かつ具体的な何かが必要だと思う。
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