『終わらないもの、それが生命(いのち)。
生命は、だからはじめから永遠なのである。』
なんというスケールの大きさ!壮大すぎて悠久すぎます。人も星も時間もすべて、個ではなく、ひとつ。
50年前に描かれた作品とは思えないほど、完全に現代のお話です。
領土をめぐる争い、不老不死をのぞむ権力者、新しい宗教(仏教)で統治するために、昔ながらの土着の神々を駆逐する。
5つのお話で構成されているのですが、個人的には『異形編』の八百比丘尼(やおびくに)こと左近助(さこんのすけ)様のお話が素敵でした。
幾年月ながれ流れて、すべて忘れていく。再生と破壊をくりかえして、すべて変わりつづける。
願わくば『未来編』に登場する“ムーピー”と出逢いたいです。堕落してもいい!ドロドロでもいい!ぜひとも脳細胞を超音波でくすぐり、素敵な夢をみせていただきたいです。