主人公のキノが喋るバイクのエルメスと色々な所を放浪する1話2話完結型のオムニバスアニメとなっていて、
色々な町やそこに暮らす人々の境遇や状況、歴史に触れつつもキノとエルメスののどかな旅を忠実に描いており、それぞれの話のオチがしっかりしていてスッキリする小気味よさが魅力的な作品。
小気味よさがありつつも言葉では語らないずっしりくるような余韻も持っていて、のどかになりすぎないあんばいがこの作品のスッキリした気持ちを底上げしていると感じる。
無機質でどことなく残忍な境遇や、生きるか死ぬかの生死観などに向き合う事になりますが、時折見せるキノの哀愁や行き場のない怒りに葛藤する様子がすごく好きでした。
序盤の1話から4話までの話が好きでとても魅了されていたんですけど、終盤になるにつれてオチがスッキリせずモヤモヤした気持ちになる話が多くて少ししんどかったですね。
ラストの話は今までのどの話よりも衝撃的だったのでいまでもモヤモヤしてます。（追記:4話も同じくらい衝撃的でした）
映画観てスッキリできるといいんだけど…
ただ、興味深い作品には変わりないので観ていない方は観ることをおすすめします。
世界はうつくしくなんかないそれ故に美しい
