7年ぶりに雪に包まれた街を訪れた相沢祐一。 子供の頃はよく遊びにきていたのに、 何故か祐一は過去の記憶を思い出せない。 引っ越してきた翌日、祐一は、背中に 羽飾りのついたリュックを背負った少女と出逢う。
雪の街。新たな出会いそして新たな生活。 転校の不安も、名雪の純粋な笑顔が祐一の 気持ちをなごませてくれた。 そして、一人佇む下級生の少女と出逢う…
思い出せない子供の頃の記憶。 商店街で、祐一に激しい感情をぶつけてくる少女。 長年の恨みを晴らす、と訴える彼女の事すら 祐一は思い出すことができない…。 彼女の名前は、沢渡真琴。
深夜の校舎にて出逢った少女。 「私は……魔物を討つ者だから」 日頃誰もが近づかない、寡黙な彼女。 見えない“魔物”に剣を振るうその姿は 祐一の見た幻なのだろうか。
水瀬家の日常。たび重なる真琴の いたずらに振り回される祐一。 そんな姿を笑顔で見守る名雪と秋子。 永遠に続いて欲しいと願う、 その日々も長くは続かなかった…
雪の街の少女たち。 心を閉ざした真琴・夢を語る栞・暗い瞳の舞 失した何かを探すあゆ・そっと祐一を見守る名雪 それぞれの事情、それぞれの想い… 祐一は、彼女たちに何をしてあげられるのだろうか。
生徒会主催の舞踏会。 舞の存在を敵視する久瀬が見守る会場に 敢えて参加する祐一と舞。 きらめくシャンデリア、着飾った人々。 それらは、今すべて舞のためにあった。
傷つくこと、傷つけること。 “魔物”は遂に佐祐理までも手にかける。 全てを背負い込もうとする舞の為に 祐一が出来ることは…? そして最後の戦いの中、祐一は夢を見る。 「…まーだだよ…」
仲むつまじい姉妹の夢。 栞には大好きな姉がいて、 彼女はそれが自慢だった。 香里には大好きな妹がいて、 …でもその悲しみから逃げ続けていた。
体調を崩した真琴。 心配する祐一・名雪・秋子たち。しかし、 彼女は、病院へ行く事を執拗にこばむ。 「これ以上、その子に関わらないで下さい」 美汐の語る、真琴の秘密とは。
祐一と出会う日常。 かけがえのない幸せの瞬間。 そんな目の前の現実が全て夢で、 消えてしまうのでは。そんなあゆの苦しみに 祐一は素直な想いを返す。
幼い日の記憶。 来るはずの無い誰かをずっと待つ少女。 大好きな男の子のくれた天使の人形。 どんな望みも叶えてくれる。 少女の願いは、残り1つ。
…雪の街。 …最後のお願い。砕けた雪うさぎ。 …少女たちの想いの欠片に、祐一は 応えることができるのか。 …そして季節は、春。