サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIERの51の情報・感想・評価

エピソード51
終幕・宇宙(かみ)の産声
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あらすじ
アメリカ軍の衛星写真が奇妙な物を捉えた。石垣島の南周辺が全く写っていないのだ。それは正しくあの海底ピラミッドのところ--その中は、フィールドのようなもので護られ、フランソワーズといえども透視することは出来なかった。『光の人』との遭遇以来、戦闘的な感情に支配されているサイボーグ戦士たちは、石垣島で邪鬼たちとの戦闘を開始する。だが突然、ジョーたちの能力が喪われてしまった! 窮地に追いつめられるジョーたち。これこそが翡巫女の、そして『光の人』が仕組んだ罠だったのだろうか? 『力』を失った彼等の中に衝動的な感情は消えていた。疎ましいと思っていた力に対する恨みも消えた……その時、彼等の脳裏に声が響く。「目を覚ませ…みんな! 心の中を見つめるために…!」--イワン・ウイスキーが彼等の心に語りかけているのだ。そして、その声を期に、ジョーたちの身体に変化が生じていく! サイボーグ超戦士の誕生だった……!
コメント1件
笠置さば緒

笠置さば緒

このコメントはネタバレを含みます

「もう透視できない。中に何かうごめいている者たちがいるのは分かるんだけど…」 「気持ちは分かる。抑えきれない衝動が…今、確かに僕達の中に。みんなも感じているはずだ」 「無様だなサイボーグ達。どうあがいてもお前達に勝機はない。邪鬼どもはお前達の心根を食らい、そして力の糧となす。見たのだろう?己の心に広がる闇を、醜くうごめく影の姿を。救われたくば来るがよい、我のもとへ」「救う?ヒスイ、きみはどうなんだ?きみは救われてなどいない。奴らはきみを自分達の都合のいい存在にしようとしているだけだ!」 ★「奴ら、まだいるようだな」「ああ、まだ見張っている」「しかし、とことん破壊されちまったな、俺達の身体は。皮肉なもんだ。さっきまでの俺達はなんだったんだろうな。無性に苛立っていたが、今は…憎んでいた機械の身体が使えなくなったら憎しみも消えちまったってことか」「違う、これも奴らの狙いだった。奴らが僕達の心の闇を呼び覚ました。惑わされてはいけなかったんだ…怒りや憎しみに心を任せては…いけなかったんだ。このまま…このまま僕達は…終わらない!」「そうだ、ジョー」「イワン、きみなのか?」「きみ達はまだ戦える。きみ達を支えているものは、肉体でも、もちろん機械の体でもない。体は心の入れ物にすぎない。立て、みんな立ち上がるんだ。心の中を見つめるために」 「意識加速、きみは思ったままに自在の速度で加速ができる。そして、きみの周囲のものを加速空間に巻き込み…破壊することも…」 「彼らは人々に飴を与えるだけでよかった。奇跡という名の誘惑を。それが効かないものには鞭を振るうだけだ。きみ達にやったように力ずくで。だが、きみ達はそれに屈せず向かえることができたんだ。もう一つの目覚めを…サイボーグ超戦士として」 「見るんだフランソワーズ。閉ざされた空間を。もうきみには見えるはずだ」 「奴らの目的がなんであろうとも、人の心は誰にも干渉させるものじゃない」 〈彼らは今も戦い続けておる。この戦いは人類の命運を賭けたものとなるじゃろう。だが、彼らは必ず未来を切り拓いてくれる。常に自らの運命と向き合い戦い続けていたかれらならば…〉「このままでは明日はこない」〈彼らならば、きっと…〉