あぁ、なんてこと…。
食われる瞬間テムは、肉食獣と関わった事を後悔しただろうか。
絶望してしまっただろうか。
どうか澄んだテムを失わないでいてくれたなら良いな…と祈ってしまった。
食殺したショックと罪の重さに、事実を美化してしまう気持ちとその弱さが痛い程理解できたし、あらゆる面で抑圧されている肉食獣はどうしたって精神的に不安定になるよね。高校生なんて尚更。
もっと環境や社会や大人がケアできなかったんだろうか。
そんな食殺犯の目には、レゴシは本当眩しくうつっただろうなと切なかった。
レゴシは気にかけてくれる人が沢山いたから、折れずにいられたんだろうな。
ルイ先輩の気高さとその裏の脆さは1話目から胸が痛くて、自分の在り方にもがきながら生きる様はなんて美しいんだろうと禊でもしたような気持ちになった。
1クールでまとめるにはなかなか濃厚だったけど、上手く構成されてて見終わった後の感覚はとても心地良かった。
東京喰種とかいろんな立場の存在を描いた作品が好きな人はきっと好きだと思う。
原作も追おうと思う。
