スペースオペラのマスターピースという事で視聴完遂。
長い話数の中に大変な量のドラマと名言がてんこ盛りのため、何度となくウルっと来させるポイントがあった。
ただ全体的には不満やツッコミどころも多く、完全には魅入ることが出来なかったのが本音。
艦隊戦で数万単位の命が奪われる様を、まるでボードゲームのように描く一方で、物語上の要人の死は悲劇的に描くところはチグハグな感じがするし、起こる争乱や事変は現実世界の歴史に基づいたような緻密な描写で描かれるのに、それに対してアクションを行う両陣営の指導者や軍人たちは頭のキレがイマイチなアンポンタンが多く、観ていて歯痒い部分が多かった。
でも多分、実際の政治組織運営なんてこんなもんだよ、という意図的な描写でもあるんでしょうね。
そもそも、どちらの陣営の誰それが賢いとか、どちらか勝ちを拾うかとか、政治的な正当性がどちらにあるのか等を考えながら観るものではなく、作品の世界観全容の壮大さや華美さを空気で感じながら観るものなのでしょう。