Ryo

聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-のRyoのレビュー・感想・評価

3.0
スクウェアエニックスのビデオゲーム「聖剣伝説」シリーズの30周年記念作品として、シリーズの一つであるPSで発売された「聖剣伝説Legend of Mana」をベースにその中でも特に人気の高いエピソードである「宝石泥棒 編」を描いたアニメ。

ゲームのシステムであるアーティーファクトの入手で新たなMAPが開放される演出とか、ゲームオリジナルのBGMを使っていたりして、ファンサービスに特化したアニメではあるものの、BGMのセレクトと使い所のタイミングが微妙だったり、戦闘シーンの描写がショボかったり割りと粗が目立つ。

あと、無理矢理に女主人公をストーリーに組み込んだせいで、ただのサイコパス女に成り下がってしまっている。

致命的なのは最終話である12話の出来の酷さ。配信で完全版が作られる程には制作側もその酷さの自覚はあるらしい。

いくらゲームプレイ経験のあるファンに向けて作られた記念作品であるにせよ、20数年前の作品を世界観説明のプロローグ無しでいきなり本編を進めるのは流石に力技過ぎる。そして、OPでいきなりネタバレかますのはどうなんだろうか?あり得ない。

まぁ、詳しく知りたければリマスター版のゲームを買えってことなんだろうけれども。

ゲームの方のファンとしてかなり甘めに評価して、全体的には良作かもしれない。

一番腑に落ち無いのは30周年記念で何でこの作品を選んだのだろうか?話が複雑な上に、タイトルである聖剣がそもそも出てこないしこれ。シンプルで聖剣の話がメインの聖剣伝説2をアニメにした方が良かったのでは無いだろうか。

ちなみに配信されている修正版12話は見てない。
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