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進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)のmoviediaryのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

アニメ放送開始から10年、とうとう完結。
さすがに今回はリアタイするしかないと思い、リアタイしました。
まず前半の戦闘シーン。最初とはアニメの制作がかわったとは言え、やっぱり興奮する作画にアニメが終わってしまう寂しさを感じるしか無かった。
敵が味方になるって基本、個人的には好きじゃないんだけどこの作品のドラマを見ていると違和感なく見られた。と言うか未だに敵だとずっと認められていなかったのかもしれない。
エレンを大事にしていた同期がエレンの命を断つ、この展開も作中度々語られる「世界は残酷なんだから」に通ずるものがあった気がした。
アルミンが自分のことを罵るシーンも1話から拭いきれない弱い自分との決別として最終回に相応しい成長だったと思う。

結果、全ての出来事はエレンが世界を救う為に全て必要な出来事だったと考えると1話も無駄がないこの構成には鳥肌がたった。
エレンが何度も試行した未来の結末はこの瞬間に初めて成功したと考えるとそれまでに何度も見てきた失敗により仲間を失った過去は辛いとしか言いようがない。
エレンが最初から掲げている目標である、巨人を1匹残らず駆逐するという事はエレンの死をもって初めてエルディア人から巨人の力が取り除かれたという伏線であると考えるとここにも鳥肌が止まらなかった。
ミカサが最後にエレンの命を断つ展開もアニからエレンを救出したときを彷彿とさせる映像で、物語の結末とともに過去の回想もみてる気分になった。
アルミンが最終的にエレンを自分が倒したと宣言するのも、エレンの存在価値を1期で問われたときを彷彿とさせていた気がする。

巨人の力を失ってからも世界はまた争いを繰り返し、最終的に文明がまたほぼ0まで滅び同じことが始まるのだとエンドロールから悟らされた。
こんなにも難しい最終回はなかなか見れたもんじゃないから本当に最高の作品だった。
さすがに今回は考察に手を出したけどそうでないと理解しきれなかった。
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