るいこ

進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)のるいこのレビュー・感想・評価

5.0
内容を全て理解するのは難しいんだけど、こんな尊いストーリーを考えられた諫山先生は本当にすごすぎる。人生何周したらこんなの思いつくんだろう。

ファイナルシーズンで特に好きなのは、あの残酷な世界の中でも誰かが誰かを思う気持ちが溢れているところ。

仲間がエレンを思う気持ち。
エレンがみんなに長生きしてほしいと思う気持ち。
亡くなっていった仲間を思う気持ち。
親が子供を思う気持ち。
始祖ユミルがフリッツ王を思う気持ち。

みんなそれぞれ誰かを思って行動するのは愛があるからで、それって人間らしい根本にある何より尊いことなのに、案外近くにある大切なものに気付けないからこそ争いが起きるのかな。
みんながみんな幸せってやっぱり難しいのかもしれないけど、エルディア人だから。マーレ人だから。ではなく、色んなしがらみがあってもみんな同じ人間同士だという感覚を持つことは、戦争が起き続けている今の世の中にも大切なのではと思った。

私はミカサに1番感情移入して原作も読んでいたけど、映像で見ることによってキャラクターの感情がより伝わってきてボロッボロに泣けてしまった。声優さん達の迫真のお芝居が凄すぎて感動したなぁ。あの結末は何十年後に観ても泣けてしまうと思う。
中高生の頃から観ていた作品だったから、ひとつの青春が終わってしまったようで寂しいけど、こんなに良い作品を最後まで観られたことが幸せでした。
るいこ

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