「800年の時を超える祈りの物語」
約900年前に作られた「平家物語」
これを現代の日本で恐らく最高峰の制作陣、キャスト陣で映像化した
「叙述詩として描く平家物語」
原作には無い、
「未来を見ることができる人」
「死者を見ることができる人」
というかなり強い設定を追加しているのにも関わらず、原作の世界観、物語を壊しておらず
更に今作オリジナルの登場人物を登場させることで、視聴者がどこに感情の軸を置けば良いのか、とても観やすくなっており、アニメーションとしての面白さも含め、改めて山田尚子監督の技量に脱帽させられました。
実際に800年後の現代にこうしてアニメ作品として物語が語り継がれているこの事実こそが
この作品のラストとも重なり、本当に美しくまさに軌跡の物語だと感動させられました。
山田尚子監督の復帰作としても監督の歴代作品からみても大傑作でした。