平家物語ってまだ本で読んだことが無いんだけれど、一族の栄華から没落までを描いたすごい作品だなと思う。また、星の王子さまなどの訳をされている池澤夏樹さんが原作とのこと。
それを綺麗な映像で架空の人物を加えてアニメーション化して、キャラデザのおかげで残酷なシーンの表現は緩和されていてみやすかったです。
鳥や植物の描き方が本物の種類を識別できるレベルで詳細だったし、景色が美しい作品✨平家の家紋であるアゲハ蝶で始まり、アゲハ蝶で終わる。五色の糸も美しかった。
早回しで歴史を伝えているからどんどん人が死んでいくけれど詩歌と共に叙情的に表現される。
OPが羊文学の「光るとき」という曲で、MVを見に行ったら、アニメのOPとリンクする撮り方に感じられてよかったです。
最後の終わり方も事実とは少し異なったとしてもよかったです。源氏が栄えたということは、平家は廃れたということで、鎌倉殿の13人とはまた違った目線で同じ時代を眺めることができました。頼朝や政子の描かれ方はそれぞれだったけど、後鳥羽や清盛のイメージは似通っていたのも興味深かったです。
30分ずつ観られるのもちょうど良い