平家物語ののんのネタバレレビュー・内容・結末

びわという特殊能力を持った主人公を置くことで、平家を半分中・半分外という絶妙な視点から観ることができて、新鮮でした。
その特殊能力で平家が滅びることを知りながら、その未来を変えることができないことも分かっていながら、一緒に暮らし、遊び、もちろん情も芽生え。
たからこそ、琵琶法師として語り継ぐ、しっかりと彼らの結末を自分が見届けるぞというところにぐっときました。

全11話と短いのに、何人もの登場人物へすっかり感情移入してしまうんですよね。
何度号泣してしまったことか、、、

同じ頃に、鎌倉殿や犬王などもあり、多角的に平家や源氏のお話に触れることができてとても良かったし、そこが面白かった。
犬王もそうでしたが、平安や室町時代のお話でありながら、音楽がとっても現代的なところも表現方法の面白さというか、魅力のひとつかと思います。

私は学生時代、日本史に対して授業よりさらに踏み込む程の興味を持てませんでした。
学生時代に出会えたら、嬉しかったなあ、という作品です。

ちなみに、とても好きな作品ですが、見返すには体力が必要な作品なので、元気がありあまってる時にもう一度観たいです。

羊文学のオープニングはもう、聴くだけで泣いてしまいます。いつかライブに行きたいです。