hanghaji1138

魔法使いサリーのhanghaji1138のレビュー・感想・評価

魔法使いサリー(1966年製作のアニメ)
4.0
第2次大戦終結後。
GHQがアニメーションによる啓蒙活動をしようと思ったが、
アニメーターが言うこと聞かなくって、あきらめたそうですよ。
その代わり隆盛を極めたのが紙芝居。紙芝居でもって日本人を教育しようといろいろやって、そこそこうまくはいったのだけど、一番人気あったのが「黄金バット」だったというのは、GHQも予想だにしなかったと。
赤穂浪士とかのかたき討ちとかチャンバラはダメ。だからして推理もの時代劇「右門捕物帳」とか恋愛時代劇が作られた。小説も大佛次郎の「鞍馬天狗」がまったくチャンバラシーンがないものになったり(鳥の視線という体で、なんとなく遠景でチャンバラみたいなことをやってるよと濁して表現したり)していた。一方で史実をもとにしてねえからファンタジーならいいだろうと、アニメーションはそっちへ逃げた。なんか中国の現在進行形なアニメ事情にも相似してるんだけどね。
そんな前提があって、テレビ時代に突入して、アメリカ産のテレビ映画がたくさん入ってきて、人気を集めるんだけど、その中に「奥様は魔女」「可愛い魔女ジニー」なんかがあって、そういうシットコムな要素を取り入れて、日本風にアレンジしたのが「魔法使いサリー」だったりする。
魔法の国からやってきた魔法使いの女の子のお話。先天性魔法少女の一番最初がサリーだね。後天的魔法少女のさきがけが「ひみつのアッコちゃん」なんだけど、現在はこっちの方が幅を利かせてるよね。
今だとコンプライアンス的に無理ーな、三つ子の歌が強烈ですな。「女の子なんていじめちゃえー♪」っすから。
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