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機動戦士ガンダムSEEDのsatoshiのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED(2002年製作のアニメ)
4.0
「21世紀のファーストガンダム」を目指しただけはあり、話が非常に似ている(とくに序盤と終盤)。ナチュラルとコーディネイターの不理解からくる終わらない戦争を描く。キラとアスランは引き裂かれた両陣営を代表するような存在で、「ロミオとジュリエット」感ある。

本作は繰り返し「人と人の無理解とすれ違い」が描かれる。有名なキャラが背中合わせになってるカットとかもそれの象徴。フレイをはじめとする剥き出しの、あるいは無自覚の差別意識と、ドロドロの人間関係もこの点を強調させるためだったのだと分かる。この点では、「機動戦士ガンダム」よりもかなりナイーブな内容だと思う(まぁやってることが双方の民族浄化なわけだけど)。そしてキラ達は最終的に圧倒的な力を保持し、独立愚連隊として両者の仲裁に入る。

クルーゼはこの世界に対する憎しみを反映させたキラの写し鏡みたいなキャラで、彼が世界への憎しみを一身に発揮させ、それをキラが止める。どうしようもない世界だけど、ラストでアスランと会えたところはよくまとまってるなと思った。とは言え、最終的にコーディネイター大勝利みたいになってて、そこはどうなんだろうと思ったが。
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