虹

プラネテスの虹のレビュー・感想・評価

プラネテス(2003年製作のアニメ)
5.0
見終わって、冷めやらぬ熱をどこへ向ければいいのかわからん、好きすぎる、傑作すぎです。星100くらいつけたいくらい好きでした、、
まず脚本が凄すぎ、1話1話の話の重さ深さが異常で、次々といろんなデカい問いをこちらに向けてくるし、群像劇の繋げ方上手だし、無駄なシーンがひとつもない、全部が繋がっていくかんじ、シナリオが洗練されてる

見終わったあと、頭の中ぐちゃぐちゃすぎて大変
生きるとか死ぬとか、自分とか他者とか、地球とか宇宙とか。文明とか、戦争とか、平和とか、秩序とか、愛とか、正しさってなんなんだろう。
科学主義が正しいのか、文明を進歩させ続けることが我々人類の幸福であるのか、人類の幸福は先進国のエゴなのか、ひたむきに夢を追い続けることって結局エゴを美化したものだよね、それを生きる理由にしていいんだろうか、ラブアンドピースって言葉ヤバすぎるよ、愛があれば平和になるの? とか
てかそもそも自分の存在価値はなんなのか。、他者とのかかわりの中で生まれるさまざまな愛のかたち、
宇宙に放り出されたら、愛とかいう根拠のないスピ的な概念を信じて縋らなければ精神が死んでしまうのかもしれない、タナベが実存主義的アガペーの擬人化みたいなかんじがして、尊いと同時に怖さも感じた
ハチマキのどこまでも遠い遠い宇宙へ行くことを追い求める夢(ただのロマンでもある)はずっと究極のエゴでしかないけど彼なりの生きる意味でもあるし、でもやっぱひとりで生きていけるわけもなくて他者とかかわる、そこに愛が生まれて、そして最後の結論が、俺も宇宙でお前も、みんなも宇宙だったんだ、なのやばすぎ、
メタファー的なもの多すぎる、まじでおもろすぎるよーーーーーーーーーーーー!これほんと小さい頃見てたらガチ人生バイブルなってた、小さい頃ずっと宇宙飛行士なりたいと思っていたからまじ刺さる
虹