虹

電脳コイルの虹のレビュー・感想・評価

電脳コイル(2007年製作のアニメ)
4.8
自分の作品においてのフィジカル性とか、自分の実存性について最近ずっと考えていたことが紐解けそうと思ったのと同時に自分が軸としてたものが破壊されるような感覚が同時に襲ってきた、なにこのアニメ、ヤバいよー…………
超物質主義的なヤサコの母親が「手で触れられるもの、温かさを感じられるものこそが本物だよ」って言葉に対してヤサコの、本物って何?手に触れられるものが本物なの?触れられないものは偽物なの?って続くセリフが本当によかった
昨日ちょうどNFTのこと調べてて、物質性のない全てのものの所有権、表象の所有ってことの魅力がぜんぜんわかんねーって思ってたけど、バーチャルワールドにおける自分と世界の位置づけ方とそれに対する自分の感情や感覚ってもっとフラットな感じでいいのかもしれないってフィジカルを大事にしてる自分が思っちゃったのやばかった。
"物質があってこそのこの世界と私という存在"っていう捉え方ってすごくストレートでシンプルでそれこそが私の中の正義だったのに、それってすごく自分の表象だけしか認めてなくて、自分の精神のことを全然尊重してないのかもしれない、間違いなく今ここにあるものってもっと自分の感情に委ねてみてもいいんだ………………
虹