エピソード39
第842話 ドライブデートの別れ道

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あらすじ
小五郎はコナン、ペンション従業員の中西恵を車に乗せて海沿いの国道を走る。半年前、桐崎礼美が自宅アパートの部屋で首を吊った状態で発見された現場にたまたま居合わせた小五郎。礼美は自殺する3ヶ月前にアパートに引っ越してきて、大家の福来清美や隣の部屋に住む恵に死にたいとよく話していたという。部屋にあった遺書は賃貸契約書の文字と一致。警察は礼美の自殺と判断したという。
恵は礼美の自殺を思い留まらせる事ができなかった自分を責め、小五郎はそんな恵を励まし、2人の交流は続いていた。現在、アパートから引っ越し、叔父の中西広介が経営する郷里のペンションで働いている恵。この日、小五郎、コナンは恵に地元を案内してもらう事になったのだ。コナンは恵が自殺の責任を感じている事を不思議に思う。すると、小五郎は礼美が自殺する前、アパート近くでボヤ騒ぎがあった話をする。清美が住民たちに声をかけに行くと、恵が礼美の部屋から出てきたという。恵が礼美の部屋で留守番していた時だったらしく、2人は互いの部屋を行き来する程、親しくしていたのだ。
コナンは礼美が自殺した理由を訊ね、小五郎は礼美が偽名を使って借金取りから逃げ回っていた事を明かす。自殺後、アパートを訪ねてきた借金取りの釜足栄二は借金を踏み倒していた礼美をふてぶてしい女と話していたという。コナンは最後だけ本名で部屋を借りた事に疑問を抱き、礼美の人物像が一致しない事も引っ掛かる。コナンはふてぶてしい人間が周囲に死にたいと漏らすのはおかしいと指摘するが、小五郎は自殺したのは礼美に間違いないと断言。親戚が遺体を確認して本人だと認めているのだ。この後、小五郎の車は検問中の地元刑事の山住炭に止められる。小五郎と強盗事件の犯人の特徴が一致したため、山住は小五郎の事を疑うが、小五郎は名探偵の毛利だと言って誤解を解く。
そして、小五郎たちは郷土料理レストランに立ち寄る事に。この時、小五郎はあのアパートは呪われていると発言。礼美は不動産屋を介さず、大家に賃貸を直接頼んだらしく、小五郎は自殺する場所として呼び寄せられたと考える。恵が郷里に戻ったのは半年前だが、元々の帰る予定はその3ヶ月前。叔父の都合でペンション開業が3ヶ月延期になり、恵はアパートでの生活を3ヶ月伸ばしたという。予定通りなら恵は自殺に関わらずに済んだのだ。小五郎は恵が足止めになったのもアパートが原因と考える。
コナンはレストランに置いてあった雑誌の記事に目を留める。それは恵が働いているペンションの記事だった。コナンはオーナーの中西が10年計画の夢を実現したという記事を読み、不可解に思っていた事の辻褄が合っていく。この後、コナンは礼美の容姿について恵に訊ねる。恵の答えはコナンが予想していた通りのものだった。コナンは礼美が自殺した真相を見破るが、まだわからない事もあって…。
Misa
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996