MisaSugiyamaさんの映画レビュー・感想・評価

MisaSugiyama

MisaSugiyama

ウォーク・トゥ・リメンバー(2002年製作の映画)

4.2

もっと早く鑑賞すればよかったなぁと思うほど素敵な作品。

こういう真っ直ぐな愛を見たいのだ。

展開の要素で考えると確かに王道でベタかもしれないが、全体を通して詩的で、聖書を元にした真っ直ぐな愛につい
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.2

柴咲コウ含め、名演が見れてとても満足感のあるドラマ。草薙役の北村さんも、新沼さんの奥様役の檀れいも存在感がすごい。演技見てるのが楽しい。

シナリオは若干淡白で、謎解きの爽快感や、意外性はなく、草薙さ
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運び屋(2018年製作の映画)

3.9

人生の一つ一つの出来事はスポットで見ると悲しかった、嬉しかった、と言うシンプルな受け取り方をしてしまう。

どんな人生にもその時は楽しかったけど後々困る羽目になったことや、その時は苦しくても乗り換えて
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.7

大人になりきれていないゴミ溜めの紛れもない一員をしている生活や自己顕示欲を描きつつ、音楽がずっとおしゃれなジャズで、作品中ずっとテーマになっていた「矛盾」を感じる良い胸糞悪さ◎

ロバートデニーロすご
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映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(2021年製作の映画)

3.5

とかげの「おかあさん」の字幕だけで無限に泣ける28歳の夏鑑賞

来月入籍する私に「長く独身してくれたおかげでたくさん旅行行けたけど、なかなか行けなくなるね」といった母を思い出してしまったアラサーであっ
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

1.8

やはりこの監督の作品は苦手だなぁとありありと感じた3作目。ハリーポッターシリーズの頃から、画面が暗いし、話すテンポ感が単調でずっと同じ水流のプールに入ってるみたい。ファンタジーなのに退屈やし、魔法の演>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.0

観てきました!!🔆
友情、ラブコメ、アクション、ダンス、コメディ、いろんなエンタメが常に全力疾走で襲いかかってくるかのような体感30分のRRR!🇮🇳

『pk(2014)』や、『きっと、うまくいく(2
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あなたの旅立ち、綴ります(2016年製作の映画)

5.0

今日という一日が始まる
今日という一日が終わる
その毎日が、人生を作る

私の生きる今日という一日
最後の日に思い出して、楽しかったと、馬鹿らしかったと、でも正直に真っ直ぐ生きてきたのだと、誇らしく笑
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.4

クリエイティブなコマ割り、エフェクト、音楽、人物像たちが1979年を視覚で表す淡くて優しい家族の物語。

アネット・ベニングの演技に引き込まれて、映画の中の母親像ではなく、本当の母親に抱くような、恥ず
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

「すばらしき映画音楽たち(2017)」に感銘を受け、こちらも鑑賞。
作品への向き合い方が、なんというか背筋がピッと伸びるような、そんな衝撃でした。音楽ではなく、音を作る人。

こうして、ひとつひとつ"
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

冒頭のカラーから白黒に移るシーンが印象的で、作品全体が美しく、音楽も良かった。

「答えが最初からひとつなら、紛争は起こらない」

答えがひとつだと思っていた。子どもだったから。幼い頃の感覚を映すのが
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パターソン(2016年製作の映画)

3.9

なんでもない日常を切り取ってる映画かと思い鑑賞していると、想像していたよりもパターソンは変化していく。

暮らしは変わらなくても。知らず知らずのうちに人は間違いなく変化をしていく。見えないかもしれない
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真実の行方(1996年製作の映画)

3.3

2時間越えですがほどよいテンポ感でとても見やすかった法廷サスペンス。終わった時の感覚は「セブン」を見終わった時みたいなこの感覚…。シナリオの巧妙さやサスペンスの謎解きメインではなく、人を裁くことの難し>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.3

日日是好日(にちにちこれこうじつ): 【来る日も来る日も、楽しく平和なよい日が続くこと。一日一日を大切に生きる心構えをいう。】

「変だと思うかもしれないけれど、とにかくそうするの。お茶って、そういう
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間奏曲はパリで(2013年製作の映画)

3.6

恋愛とは、愛とは、を議題にすることが多くなってきたアラサーの私からすると、こういった熟年夫婦が最終的に出す一つの回答を見て、やはり愛の形は人の数だけあるのだなあと思います

反復する曲の中で必要な間奏
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

難解ストーリーと聞いていたので意気込んでましたが、トンデモ難解ナンテコッタというよりは、「逆行」によってシンプルな時系列を美しく隠しているような展開が見事でした。

キーワードの日本語翻訳が少し違和感
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

-

視点、俯瞰、想像の限界
アートとしてと、メッセージ性のある作品としての確固たる地位

画家と庭師とカンパーニュ(2007年製作の映画)

4.6

当たり前だけど人生には終わりが来る。
必ず終わる人生のキャンバスには、自分が色を見つけていく。


この田舎のフランスの雰囲気、最高。
画家キャンバスの硬くなった心を解きほぐすジャルダンの豊かな優しさ
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.1

「これが正義なのか?あんたらが気にも留めない人生だ」

心を揺さぶる作品は決まって、出てくるキャラクター全員の本気で生きている熱が伝わってくる。

すでに性別に縛られて女らしさ男らしさを求めるのは時代
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.7

『無くしたものもあるけど得たものもある
毎日生きていればそんな事もあるわ
私は人生を両側から眺めてる
勝つ事も負ける事もある
でもそれは私が描いた人生の幻影
人生の本当の姿はわからない』

2022年
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.8

家を売れるのかということはこの映画のテーマではなく、その家に40年住んだ夫婦の40年分の思い出がどんどん出てきて、その年月を歩んだことを感じさせる掛け合い、言葉選び。全てが愛に溢れていて、泣ける。2人>>続きを読む

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル(2010年製作の映画)

3.7

何度見ても面白いんだよな…

普通にここ最近の映画で1番笑った。馬。
全てのセリフやタネ(てかネタ)をニヤニヤして考えてるんだろうなと思う。ニヤニヤしながら鑑賞しました。

この頃の佐藤健はナヨナヨし
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ベロゴリア戦記 第2章:劣等勇者と暗黒の魔術師(2021年製作の映画)

3.5

ちょっとチープなアクションシーン、どんどん可愛く見えてくるコロボークとブス可愛いキャラクターたち、王道なはずなのにシュールなネタやちょっとダサい演出でなぜか王道に見えない。
そんな感じがクセになるロシ
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劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002年製作の映画)

4.0

作り込まれている世界観と音楽が好きで、初めてみた小学生の時からもう10回以上見返している劇場版のポケモン。

街を探索するシーンは当時のCGでぎこちないながらも没入感のある演出。この映画に憧れて20歳
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ベロゴリア戦記 第1章:異世界の王国と魔法の剣(2017年製作の映画)

3.5

好奇心で借りてみたら、期待しなかった分結構面白かった作品。
最後まで展開のわからないストーリーなのと、美女が画面にいっぱい出てきて最高。はい。美女が最高。笑

シュールなボケをスルーされたりディズニー
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

4.0

懐かしのメンバー全員出てくるオールスター感謝祭
終わり方も最高に気持ちよくて、シンプルながらに冒険をワクワクしながら童心に帰って鑑賞できました…!

ギロチンのシーンクソ笑ったwwww久しぶりにあんな
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マイ・ファニー・レディ(2014年製作の映画)

3.2

大人のコメディという感じでドタバタ楽しめました

群像劇は人が覚えにくいのですが、人数が少なく密に混み合っていて私はとても見やすかった

後半は終始笑いながら見れたし、エレベータ前の集合も面白かったし
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.1

恐ろしい。
次の瞬間に生きている保証はない。
人としては扱われない。
こんな時代があった。

こんな時代を恐ろしいと思うことが、今を生きる私たちにできることだ。


スピルバーグ監督の超大作。
見出し
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.9

久しぶりにいいドキュンタリーを見た。

楽しいおしゃべりは何時間だってできる。言葉の裏に気持ちを隠せるから。でも音楽の前では、心の中を曝け出している。だから、怖い。

世界中、誰もが口ずさんだことのあ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.3

タイムリープものとしては珍しい何も考えずに観ても、おしゃれな映像に癒され、主人公2人の下ネタと悪ノリを楽しみ、人生のミソも教えてもらえる面白い作品でした。

明日が来るって、変化があるってなんて新鮮で
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

誰しもが子どもの部分がある。
他人ではない。結果でもない。自分の弱さを認めた時、自分自身がそれを許してあげた時に、私たちは誰かを抱きしめることができる。
そのそれぞれ弱さの形、知らぬ間に自分にかけてい
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.2

冒頭。十数年の月日が経っている世界についていけない眠り続けていたシンジくんと、私たちの立場が重なるのは『メメント(2000)』を思い出す演出。

罪というのは難しい言葉。
何かに違反したら罪。誰かを傷
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.1

アニメ版よりもさらに「子どもの成長」を描くためのエグいシーンが多い印象。後半は感情が揺れる揺れる。

この「破」というタイトル。
一番このエヴァンゲリオンという作品を、いい意味で破壊したのはマリという
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.7

アニメ版を見ていたのでほぼ記録用に鑑賞。美しすぎるアニメーションに感動しました。

破からの展開が神すぎるので、ぜひ初めてみた方もここで終わらないでほしい!

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