エピソード32
第876話 機械じかけの目撃者

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あらすじ
小五郎、コナン、蘭は社長の久須美境一に案内され、ロボットを作る久須美工機の工場内を見学する。コナンたちが2階の研究室に入ると、ネズミ型のロボットが出現。このネズミロボは社員の谷崎赳志が作ったものだった。社員の堀内史華と一色和臣はハイテク技術を駆使して悪戯グッズを作った谷崎を小馬鹿にする。この後、小五郎たちは3階の社長室へ移動。実は明星テクニクスにパーツを横流ししている社員がいて、小五郎は久須美から犯人の特定を依頼されていたのだ。
小五郎は谷崎が犯人だと久須美に報告し、谷崎が明星テクニクスの牧田と会っていた事を教える。夜、小五郎、コナン、蘭は情報漏洩犯を現行犯逮捕するため、工場1階に身を潜めて様子を窺う。明日は明星テクニクスで重要なプレゼンがある日。盗難は決まってプレゼンの前夜に行われていて、小五郎は犯人が今夜動くと考えていた。その時、階上からドン、ドンと音がする。小五郎は聞き耳を立てるが、それきり音はしなくなる。この後、ガスの臭いが漂ってきて、警報がけたたましく鳴り響く。
コナンたちが2階に上がると、廊下に堀内の姿。ガス漏れした物置き部屋のドアは内から鍵がかかっていた。そこに3階から久須美、1階から一色がやってくる。屈強な一色はドアに体当たりして部屋の中へ。部屋の窓の横にある給湯器の所では谷崎がうつ伏せの状態で絶命していた。久須美はドアを開け、コナンは久須美の足元に転がるネズミロボに目を留める。給湯器のガス管は折れていて、テープか布で塞ぐ事に。コナンは谷崎の作業着の背中に錆が付着している事に気付く。床には擦ったような直線の足跡があり、その先にある給湯器の一部は錆付き、給湯器の上の換気扇には血痕が付いていた。
この後、目暮警部、高木刑事たちが現場に到着。谷崎の死因はガス中毒ではなく、窒息死と判明する。遺体の首には絞められた痕、手のひらにはロープの痕が残っていた。窓の下の植え込みからは10メートル程のロープが発見される。このロープが凶器の可能性が高かった。小五郎は警報が鳴る前に争う音がしたと目暮に教える。谷崎の服のポケットからロボットのパーツが発見され、小五郎は盗もうとしたパーツと判断。小五郎は谷崎が外部の人間を工場に招き入れ、トラブルになって殺害されたと推理する。
目暮は事件当時のアリバイを確認。久須美は3階の社長室にいたと証言。堀内は2階の研究室にいて、一色は退社後、忘れ物に気付いて工場に戻ったところだったという。コナンは外に出て工場の裏手に回り、2階の窓と換気扇、3階の窓を確認する。そして、コナンは2階の窓から下に向かって黒い汚れがある事に気付く。コナンは物置き部屋に戻り、窓を開けて黒い汚れを調べる。続いて、コナンは研究室でロボットの設計図を見て全ての謎を解く。谷崎を殺害した犯人はネズミロボが知っていた…。
blackmonkey
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(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996