[過去に視聴]
この他に良いアニメーションがあるのか、と思うほどにすばらしい作品。
原作は米国の有名なゲームで、その前日譚をオリジナルで仏国が制作したのが今作。
仏国の技術、価値観を詰め込んだような作品。米国ではここまで様々な視点を公平に、素直に描き出せないだろう。
3Dアニメーションで非常に丁寧な芝居、画面づくりは仏国の独特なタッチの画に寄せ、エフェクトは2D。そして音楽担当も企画段階で参加し、音楽を活かすためにシーンを考え脚本をつくるなど、新しい取り組みであらゆる面で成功した作品だと思う。
物語も文句なしの内容と構成。
群像劇でありながら物語がスムーズに進んでいき、複雑な話でも余計に難解にせず重要な場面だけで話の流れをわかりやすくし、丁寧な背景と人物の描写は欠かさない。
物語に頼りすぎず、アクションに頼りすぎず、音楽に頼りすぎず、とてもバランスのとれた作品。それでどの技術も逸品なのだから、高評価にしないわけがない。