このレビューはネタバレを含みます
このアニメ、あとからハネたりせんかな。レビューはあまり高くないし、先が読めてしまうとの批判もあるが、(偉そうに言えば)それって的外れなんじゃないかと思う、私は。
俺は推すぞ。このアニメ。
確かにこれは…。
先の展開がどうなるかってのは
まあ簡単に分かるよ?
でもそこが重要じゃないやん。
少なくともこの話のメインテーマでは
ないよな。
この物語にミステリーとしての意外性やら、どんでん返しやらを求めるのは、無粋ってもんじゃないですかね。
ファンタジーと言えども、先の展開が読めてしまうのは、確かにミステリーとして欠落しているかもしれない。
でもなあ、このアニメ、それでも面白いんだよな。そこがめっちゃ変わってる。
たぶん、ミステリーとして大事な部分が欠落しているのに、不思議と面白いのは、心の動線がめっちゃ丁寧に描かれているからなんだろうな。
そう、このアニメ見てて感じた。
気になるのは、先の展開を予測できるかどうかよりも、人物像や感情の動きなんだよ。
だから先の展開が読めても、
なんとなく許せちゃうんだな。
むしろファンタジー要素あるし、王宮物語なんだから先の展開が読めても自分は気にならない。
むしろ捻りとか要らねー。
それで、一応ひとつひとつ話が完結した感じで物語が進んでいくけど、軸は「死者の弔い」にあるよな。
そこも個人的にすごく刺さった。
この話はなんて呼んだらいいんだろう。
ホラー?サスペンス?
ただドラマと呼ぶにはスピリチュアルだし。
ミステリアスって書いてる人がいたけど、
うん、それがしっくりくるかも。
ジャンル、ミステリーじゃなくて
ミステリアスだわコレ。
作者は何を考えてこの話をつくったのかが
すごく気になるところである、
あまり枠に収まらない感じがするのである、
確かにこりゃ勉強になるわ。
あんまりない感じ。
長々と偉そうなこと書いちゃった…。
ニャンニャンめっちゃ可愛かったし、
ターチャも理想のイケメンキャラってよりかは、意外と等身大なところもある、素朴な青年だったな。
うん、良いアニメだ。