Yumyum

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件のYumyumのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

マニックピクシードリームガールの亜種っぽいなー…と思いながら観た。

ヒロインは可愛い。凄く可愛いし魅力的だが、男が遊び歩いて帰ってくると飯作ってまってる都合のよい女というドリームガール設定なのが…。女だって友だちがいなくとも図書館よったり日用品の買い物いったりで男より帰りが遅くなることだってあるだろうに、その設定が一切ないドリームガールなのが気になってしまった。いっそファンタジーでマジもんの天使設定なら(ぴたテン、ワンルーム日当たり普通天使付きなどと同じく)「あーお世話天使か」と納得できたが…

よくあるシチュエーションだが「高校生の一人暮らし」という設定が1990年代ならまだしも今の日本設定でやられちゃうと「虐待(しかも一方はマジもんのネグレクト)」としか思えなくていまいちワクワクしなかった。

景気が良かった時代のバブリー日本ならまだしも今の日本じゃ「超金持ち主人公」に、そんな余裕ない視聴者の「一般人」としてはなかなか共感ができない設定だった。

こんなつらい過去が!→でもバイトせんでも親健在でかつ金だしてくれて一人暮らしさせてくれて生活の保証もあるし、身なりを整えればイケメンだし、隣に飯作って掃除してくれる女もいる、という「金持ち設定」なので「つらい過去」が霞むというか…。

これが主人公が孤児院出設定で孤児院には18歳になったら院をでなきゃならん決まりがあるので、優しい主人公は他の仲間のために16から院を出て一人暮らし、ボロアパートでバイト掛け持ちしながら生活、自然と汚部屋に不健康に…しかしある日、夕刊配達の帰りに隣の金持ちアパートの女の子がブランコで雨に濡れてて…なら「まだ」共感できた。

「男なんだから何するかわからないぞ」ってセリフとかも古いなーと思った。そんな「男=女を前にすると理性がなくなります」みたいな自ら動物あつかいしなくても…と思ってしまった。「紳士的」な男の設定どこいったんだ?とも…。

最終回のedソングでドン引きしてしまった。
「君に届け(作品名)」という別恋愛作品のために書き下ろされた「君に届け(楽曲名)」という同名楽曲を「まったく関係ない作品のedソングにする」って意味がわからないし、「君に届け」という作品に対して(楽曲提供側にも)失礼すぎるだろ…と思ってしまった。これ許可とってるのだろうか?
「ド◯えもんの歌」ってタイトルで「ド◯えもん」という作品のテーマで使われた楽曲を「ア◯パンマン」のedソングで使う、みたいな違和感+歪さなんだが…
別に昔のドラマやCMの楽曲がアニメのedとしてリブートされる、みたいな話は前からあるが、まんま曲名が作品タイトルになってて、なおかつその作品のためだけに書き下ろされた楽曲が全然違う作品のedソングにつかわれちゃうのはいくらなんでも色んな方面に対してリスペクトがないだろと思う。少なからずリアルタイムで「君に届け」の映画を観た自分としてはショックだった。
Yumyum

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