ナオヤ

リコリス・リコイルのナオヤのレビュー・感想・評価

リコリス・リコイル(2022年製作のアニメ)
-
現在12話まで視聴。
小島秀夫監督がバカに推しているから、普段これ系のアニメは見ないけど見てみました。

このアニメは日本の高水準の治安は学生風制服で擬態した少女暗殺組織が危険因子を人知れず排除する事で保たれている等等、設定やアクションがリアル寄りで凝ってるわりに主人公のいっちょ世界救っちゃいますか!みたいな終始ポップなノリが逆にせっかくのリアリティを削いでいる様に感じた。

こういうジャンルのアニメだし普段はポップなノリでいいのだろう。
特にダブル主人公の1人チサトは不殺と人助けが信条の明るい女の子なんだけどこれが終盤のとても楽観できない様な絶望的な状況でもハイテンションな萌え声で喋り倒してると逆に感情が無い冷たい人間の様に見える。
生身の人間ならあるはずの感情の揺らぎが見えないのだ。揺らぎは描かない演出なのか、声優さんの演技力によって表現できていないのか分からないけど10話以上のアニメの尺の中であれば入れるべき要素だったと思う。逆にタキナは本部勤めに戻りたい元エリートの窓際社員の様な存在だが、なれないカフェ勤めの中で自分自身が変わっていく非常に人間臭い描写がされていて良い。

アニメはヌルヌル動くし、アクションもジョンウィックのアクション監修をした8711アクションデザイン調の動きがカッコよくそこにアニメ的なヒロイックな演出と相まって高水準なものとなっている。
ナオヤ

ナオヤ

ナオヤさんの鑑賞したアニメ