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リコリス・リコイルのこどものレビュー・感想・評価

リコリス・リコイル(2022年製作のアニメ)
5.0
人生が変わってしまったといっても差し支えのないほどのインパクト。
「平成に戻りたい」が口癖になってしまっているのが、自分でも嫌だった。
ここ5年くらいのつまらない日々をぶち壊して、未来への突破口になってくれたのがこの作品。
それはきっとたきなにとっても同じで、雑誌ニュータイプのインタビューで若山さんが語っていたように「できる人間ができない方に分類されるという挫折」から、千束という新しい光に触れ「自分の道を見つけていく生き方」に彼女は舵を切っていく。前半は千束の明るい言動に目が行きがちになるが、物語が進むにつれ、多くの人が感情移入するのが、「持たざる者」であるたきなではないだろうか。いつの間にかたきなと我々が目線を合わせ、知らぬ間に千束に心を動かされ、楽しく生きる術を教わり、そして、どうしようもないくらい、千束という存在を求めてしまう。どちらが主人公だなんて、そんなことを語ること自体が野暮だと思うが、敢えて言うと『リコリス・リコイル』はたきなの物語であると思う。

はっきり言って、最近はいつ死んでもいいと思ってた。でも千束が「命を粗末にするやつは嫌いだ」って言ってた。
ほんとうに冗談抜きで、だから今生きてるし明日も生きなきゃと思ってる。
ずっとずっと大好き。
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