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リック・アンド・モーティ シーズン7のKingKazukiManjiのレビュー・感想・評価

5.0
Season7が始まるまでは、ジャスティン・ロイランドが居なくなってしまったリック・アンド・モーティはどうなってしまうのか、という疑念が付きまとっていた。しかしながら声が変わったことなど露知らずに今までのようなクレイジーな勢いで進むSeason7に安堵させられた。

個人的には満点だが、Season7は今までと比べると評価が落ちていることに対して、何となく理解はできた。色々な角度からぶっ込んでくるこのシリーズだが、コンテンツとしてなかったものが、今までのシリーズのおかげでリックアンドモーティーというコンテンツと化してしまった気もするのだ。そもそも1話完結だがら終わりの見えないシリーズに、製作者が変わったことでコンテンツとして意識づけられたから、必然的に下がったのかなという印象だった。

Season7はかなり勢いのある話が続いたのだが、エピソード4で、やっぱりリック・アンド・モーティは傑作だなと改めて再認識させて貰ったと同時に、今までのシリーズを超えてきているんじゃないかという驚きもあった。ここで取上げたSeason7のEpisode4「スパゲティーの真実」は、リック・アンド・モーティ史上最高回だったのではないかと断言したい。

まず、毎週木曜に食べてたスパゲティーが実は、異星人の死体だったというオープニングから惹き込まれた。

このスパゲティーになる異星人の星は、とても今のアメリカの状況と重なって描いているようにみえた。そしてそれをエンタメに落とし込んで痛烈に批判するのがやっぱり最高に面白かった。

人間の死体を資本にするというのはやりすぎだか、労働力として使っているのだから、それは今の現状と近いのかもしれない。労働力として使えなくなっても、なお資本にできるというのが怖い。しかも、人間じゃ倫理感が、道徳的観念がないのでクローンで代替えするという、結局はやっていることは変わってないのが滑稽だ。

結局システムとしては、大雑把にいえば資本主義という枠組みであり、我々人間が普段やっていることと何ら変わりはない。しかしながら、同じ人の姿をしていたり、知性があったりしたりするからという理由で、とても嫌悪感を覚えた。それはこのアニメが直接的に見せているからかもしれない。実際にはモーティのように間接的にしか我々は関与していないはずであるから、真の姿を見てしまった時に、ここまでの嫌悪感を覚えたのかもしれない。

めちゃくちゃ殴り書きしてしまったがメモ程度で。とにかくこのシリーズは最高だよ。
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