KingKazukiManjiさんの映画レビュー・感想・評価

KingKazukiManji

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劇場版モノノ怪 第二章 火鼠(2025年製作の映画)

5.0

もう本シリーズは安定の期待を上回ってくれるであろう魅せるアニメーションの演出力や編集力のクオリティが非常に素晴らしく、一方で物語の完成度も高く、文句無しの面白い作品に仕上がっていた。

もう今から3作
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ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

5.0

あまりに非情な現実に胸が締め付けられた。

イスラエル・パレスチナ問題もある程度知っているつもりではいたのだが、ミクロな視点から見ると上辺しか知らなかった自分に嫌気がさした。

根底にある差別意識と問
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マルサの女2(1988年製作の映画)

3.5

伊丹十三はテーマ的には前作ではなく、これが作りたかったと聞いて理解はできたけど納得はできなかった作品。


いやぁ裏切られました。


しかしまぁ1作目の方が面白かったなぁ。

とにかくマルサの女をマ
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劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった!

とにかく映像演出が素晴らしいの一言に尽き、圧倒的な映像演出と目まぐるしいしいカットと、頭では到底追いつけない映像の波を浴びる体験は純粋に心地良かった。

アニメは未視聴だっ
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イノセンス 4Kリマスター版(2004年製作の映画)

5.0

まずは20年以上前の映画なのにも関わらず、映像の鮮明さにド肝を抜かされた。制作費20億近くを注ぎ込んでいるだけあって度肝を抜く映像体験になっていたので、改めて劇場鑑賞できてホントによかった。

昔DV
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マルサの女(1987年製作の映画)

5.0

伊丹十三らしい露骨な性と暴力描写は健在で、それを嘲笑う様なコミカルな演出も相変わらずシニカルでよかった。また、彼の意識的になのか無意識的になのか、とにかく当時の時勢を反映した立場の弱い女性像の描写は鋭>>続きを読む

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

5.0

期待通りの面白さで、全く時間を感じさせない演出は素晴らしく、あっという間の161分であった。

主演俳優2人の掛け合いも最高で、特にミュージカルシーンの完成度の高さには圧倒させられた。また、本作におけ
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

4.0

たしかに原作を読んでいると余計に映画のご都合主義的なストーリー展開は乱雑であったし、色々な問題を孕んでいた作品ではあるが、作品世界への没入演出というのは素晴らしく、今から96年前の作品とは思えないほど>>続きを読む

バンパイアハンターD(2000年製作の映画)

2.5

絶賛一色の傑作だと期待して観に行ったのだが、圧巻の作画郡と微妙なストーリー展開でと、なんともパッとしない作品だった。

そもそも原作未読な自分からすると、馴染みのないキャラクターたちがあまり多くを語ら
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

5.0

そして時代はサマーオブラブへ…

とにかく歌が素晴らしく、ティモシーの熱演と歌唱する様には圧倒された。まだ結果は見れていないが、彼自身の人気からオスカーの主演男優賞を取っても不思議ではない魅力を感じた
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

5.0

建築家である主人になぞられてか、計算し尽くされた演出群とシークエンスの数々には圧倒させられ、あまりの完成度の高さに度肝を抜かされた。

実はまだ結果を見れてないんだけど、これは今年のオスカーを総ナメし
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かったよ!!!

タランティーノがパルプ・フィクションでパルム・ドール取ったレベルでの衝撃作だったと思し、これは作品賞を取って欲しい傑作だった。

シンデレラストーリーをなぞっているよ
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

行き過ぎた報道はダメだけれど、人にはもちろん知る権利があって、その上で思考を巡らせて行動を取るべきであるからこそジャーナリズムというのは大切なのだと思う。

ラストのシーンで、これだけ打ちのめされてい
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デビルマン 妖鳥シレーヌ編(1990年製作の映画)

5.0

これこそファンが見たかったものを映像化してくれたとった作品だった。

タイトル背負っているだけあってか、妖鳥シレーヌとの戦闘描写の力の入れ具合と演出は素晴らしかった。

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

4.5

歴史の渦に巻き込まれ続けた男の波乱万丈な生涯を描き切った傑作ではあったのだが、人生経験の薄さとその長さからか、あまり刺さる作品ではなかった。

原作は「戦争と革命の最中でも、人間は愛を失わない」という
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お葬式(1984年製作の映画)

5.0

前回の午前十時の映画祭で鑑賞できなかったので、運良くリベンジすることができたのだが、とにかく面白かった。今回はじめて伊丹十三の作品を鑑賞したのだが、小津安二郎と並んで高く評価されている理由がよくわかっ>>続きを読む

デビルマン 誕生編(1987年製作の映画)

4.0

小学生の頃に親の影響で『マジンガーZ』にハマっていたので、必然的に『ゲッターロボ』や『鋼鉄ジーク』などの永井豪が原作にクレジットしてある東映作品たちにも触れていた。その一環で『マジンガーZ対デビルマン>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

1.0

予告編を観た時からまったく心惹かれなかったのだけれど、あまりにも評価が高かったので試しに観てみたら、案の定まったく心に刺さらなかった。

そもそも無声映画である意味とアニメーションである意味がまったく
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

5.0

めちゃくちゃ面白かった!けど少し設定を詰め込み過ぎて早足だったが故に複雑かつ説明不足な感じも否めなかった。本作では、ドラマを観ていなくても楽しめるような工夫がふんだんにされていた印象を受けたのだが、そ>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

キネマ旬報ベスト・テン特集で再上映していたので、前々から気になっていたのもあってか、せっかくだからと、前情報も何もないままフラっと劇場に赴いてみたのが間違いだった。

是非人に薦めたい作品ではあるが、
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小学校~それは小さな社会~(2023年製作の映画)

5.0

子供の頃と全く違う視点で1年間を見つめ直せたので、とにかくもう学校の先生たちには頭が上がらなく、全日本人に観て欲しい秀作だった。

振り返ってみると、しょうもない記憶以外、小学校の時の記憶が殆ど残って
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Broken Rage(2024年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いやー、めちゃくちゃ笑った。
やっぱりたけしのお笑いは面白いなぁ。

しかし相変わらず癖が強いし、めちゃくちゃ賛否があるのもわかる。これが映画かといわれると微妙な感じもある。ベネチア国際映画祭出品作品
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

-

タイトルにあるようにも「どうすればよかったか?」と鑑賞中も、そして鑑賞後も常に考えさせられる作品だった。基本的に点数は付けるようにしてるんだけど、本作はどうしても付けられなかったよ。鑑賞をしているうち>>続きを読む

大きな家(2024年製作の映画)

5.0

今後の配信・販売予定がない作品ということもあって是非とも劇場鑑賞を薦めたい映画であった。子供たちが成長していく過程を、過去の自分自身と重ねながらも、凝り固まってしまっているボクら大人たちとはどこか違う>>続きを読む

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

5.0

体感もあっという間で、前評判と期待を裏切るどころか、それを超えてくるという、めちゃくちゃ面白い映画だった。

子供を連れてきた親にぶっ刺さりそうだった。

まず初っ端から容赦のない動物界の厳しさに直面
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室町無頼(2024年製作の映画)

5.0

とにかく大泉洋がカッコよかった。

めちゃくちゃ王道な勧善懲悪ものであったが、それ故に大きな爽快感と気持ち良さを兼ね備えている作品に仕上がっているのが素晴らしかった。

とにかく風と汚しの表現が素晴ら
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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

5.0

4K ULTRA HD ver.のゴツさがあってか、とにかく映像が綺麗で、史上最高のセル画を堪能したものだ。超作画、演出至上主義、劇中歌のインパクトと、今にして思えば最高に映画を体現している作品なのか>>続きを読む

セブン 4K版(1995年製作の映画)

5.0

何回も観ているからオチも詳細な内容も知っているはずなのに、めちゃくちゃ引き込まれた。物語と演出の完成度の高さが素晴らしく、これ以上ない劇場鑑賞をすることができた。前はそう何回も見たい作品ではないと語っ>>続きを読む

パピヨン(1973年製作の映画)

5.0

とにかくすごい映画を観たって圧倒された。

今から約100年前、人権という言葉から大きく掛け離れている犬畜生以下の扱い(しかも犯罪者と言えど同じ国民であるのにだ)、にわかには信じがたい内容であるが、こ
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

2.5

正直めちゃくちゃ評価高いから期待して見に行ったのに、何か色々足りない要素が多すぎて、ガッカリさせられた。

やっぱり原作が小説と漫画ということもあってか、リアリティのないとんでもアクションが多すぎて萎
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(2025年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

まずは老人の潔の良い人生観と素朴で質素ながらも毎日生活している映像に引き込まれていった。大学教授でフランス文学界の権威とまで言われている彼ほどの男でさえ、老い故の孤独感に追い込まれていき、次第には現実>>続きを読む

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

5.0

正直最初は全く観に行く気はなかったのだが、セバスチャン・スタンがオスカーにノミネートされたのが気になっていたのと、時間的余裕があったので行ってみるかくらいの軽い気持ちだった。けれども、若きトランプが成>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

2.5

あまりにも有名が故に見る機会を失っていて、初見は絶対映画館と決めていたので、まずは念願の劇場鑑賞(しかも35mmフィルム上映)が叶ってほんとによかった。

しかしながら、知名度と期待値の高さも相まって
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

5.0

久しぶりに頭を空っぽにして楽しめた最高のアクション映画だったよ。

片田舎に暮らす養蜂家の主人公であるが、実は秘密組織の元工作員で……という安心安全のアクション映画の雛形のようなプロットで、しかも主演
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ザ・バイクライダーズ(2023年製作の映画)

3.0

とにかくタバコが吸いたくなる作品。

ガツンとした暴力描写を真正面から描いているという、最近では珍しく硬派な内容を扱っている映画だったのが個人的に良かった。

けれども、モーターサイクルクラブの栄枯盛
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