でい

機動戦士ガンダム 水星の魔女のでいのネタバレレビュー・内容・結末

機動戦士ガンダム 水星の魔女(2022年製作のアニメ)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

なんかイマイチ。
スレッタには自分が乗っているモビルスーツが「人の命を奪う兵器」であり、劇中では人を破滅に向かわせ、禁止された「ガンダム」なのだという認識が欠如しているので考え方が歴代キャラと比べて甘い。
NTーDというシステムが人への不信感の究極で心ならずも人を殺め続けるバナージ(UC)のようでなくともいいが、せめてバナージとミネバの半分くらいは悩めよとなるし、悩んではいるが低次元すぎて呆れる。
女性主人公だからというのは関係なく、ガンダム作品内に女性パイロットは多く登場していたし、それぞれの戦いを遂行していた。
ミオリネも含めて他の登場人物たちは様々なしがらみを抱え、将来や在り方を模索し、悲劇や挫折にも立ち向かっているが、スレッタだけが自分とエアリアルしか見えていないお子ちゃまなので温度差が激しい。
むしろ、失意にトドメを刺されたグエル、親の存在に対する認識(いつまでもいると思うな)が甘すぎて前述のバナージの再現(今生の別れにおいて命がけで庇われて親の愛を自覚する)となってしまい自分を責めるミオリネ、「ショーザフラッグ」(陣営を明らかにせよ)を問われているニカ、黒幕や悪役としては不幸な生い立ちのせいで優しすぎるシャディク、非業に散ったエランに共感する。
魅力的な脇役たちがしっかりしているのでまだ観られる。
スレッタが図太いなら図太いで良かったが、悩むとこと泣くとこが違うだろという展開にイライラさせられる。
スレッタは「軟弱者」とセイラさんにビンタされるか、ブライトに殴られるか、性格のキツかった00ファーストシーズンのティエリア(cv.神谷浩史)に一喝されたらいいのにと思ってしまう。(スパロボで共闘なんかしたら間違いなく怒られる)
というか歴代作品の代表的な登場人物たちが深刻すぎる背景だったから余計にスレッタが「あまちゃん」に思えるのかも知れない。
でい

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