現代版トムソーヤの冒険は、AIとSNSのハートマーク(ラブ)に支配された完全管理社会が舞台。
現実と仮想現実が入り混じる世界に潜む闇、突如ラブが消えるゼロ現象、それを引き起こす怪人ゼロ。その正体を追った先で主人公ベリーが出会ったのは、透明になって街を徘徊していた謎の少女ハックと、元からラブを持っておらず、存在すら認知されないユーレイと呼ばれる人々だった。
醜い物を見えなくし、臭い物には蓋をする世界の歪さをド直球に真っ直ぐ見つめた本作は、社会派アニメとしては非常に興味深かったが、ビジュアル的な面でかなりとっつきにくかった。
名前の元ネタになっている『トムソーヤの冒険』を読んでから見ると、更に理解が深まるかもしれない。
