7年間ぐらいかけて見ていました。受験期でタイミング失っちゃってたんだよね
今作魔法使いの嫁はジャンルづけをするならば、傷ついた大人が子供と触れ合うことで癒されていく、子連れ狼系ファンタジーといったところでしょうか。今作のプロットで面白いのが魔法使いとその『嫁』がどちらも大人と子供の面を持っているために互いが傷ついていて、互いが癒しあっていくという相互性にあります。
そのため自らのトラウマと癒しに重点が置かれ、基本的に重要な場面では会話劇として進行します。敵も味方も癒すのは力ではなく対話であるということが一貫して心地の良いリズムを作っています。
しかしこのプロット故に全体的なルックが否応にも地味であることは否めません。このアニメは作画的な神秘性がもう少し足されていれば急激に評価が上がる可能性があったのではないかななどとないものねだりをしてしまいます。