このレビューはネタバレを含みます
無印23、24話の補完作品としてはかなり充実した作品。
演出がいい。
とにかく音楽、挿入歌の使い方が上手い。
何度見ても鳥肌が立つし感動する。
終盤の展開は毎話神回。
無印との対比になっているのも凄い。
前作ではスポットライトがあまり当たらなかったまゆりやラボメン達の活躍が熱いのもいい。
シュタインズゲートはラボメンみんなで掴む世界線なんだ。
無印ではキャラクター全員が舞台装置だったが、
今作は一人一人の選択で動いている感じが良い。
無印では得られなかったラボメンの良さが詰まっている。
花澤さんの無印との演じ分けも素晴らしい。
新キャラ達もいい味を出しつつしっかり世界観に馴染んでいる。
特に真帆は見所のあるいいヒロインだった。
しかし、ゲーム「steins gate 0」のアニメ化と捉えるとかなり未消化な部分が多く物足りない。
・クリスマスの世界線変動
・頭部の損傷した猿
・レスキネンと東京電気大学
・ダーパとレイエス
・フブキの入院
などなど挙げると不明なまま終わった伏線が多い。
ゲームは紅莉栖ENDとまゆりENDで完全にストーリーが分岐し相互作用してクリアする為、
アニメという作品の性質上、ひぐらしみたいな描き方をしないと難しい。
シナリオはかなり秀逸で見所を詰め込んでいて良かったのだが、
少なくともレイエスについてはもっと踏み込んで良かったのではと思う。