Eegik

江戸前エルフのEegikのネタバレレビュー・内容・結末

江戸前エルフ(2023年製作のアニメ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ウェルメイドなゆるゆる日常系の良作だったが、だんだんと飽きてきてしまったのが正直なところ

1話時点での期待値は今季トップだった。
どのキャラクターも可愛いんだけど、「刺さる」ものはなくて、回を重ねるごとに、その平凡で尊い日常が退屈に思えてきた。エルフと人間の寿命・時間感覚のギャップでほろりと切なく泣かせる要素も、何度も擦られるとウザったらしく思えてくる。

がっつり神社・神道モノであり、エルダが江戸時代の記憶・豆知識しか話さずに、なぜか明治~大正~昭和の近代への言及は避けられていたりと、宗教や政治的な方面で批評オタクにはむしろ評判がいい(解釈し放題だから)のはわかるが、その前段階で乗れなさがあった。

風景オタクとしては、本作の背景美術が優れていることは疑いようがないのだけれど、そんなに築島に行ってみたいとは思えなかった。田舎じゃなくて街中だからというのもあるけど、撮影処理の問題なのか、全体的に "美麗すぎる" のが合わない。

OP/EDの曲はどちらも今季トップクラスに素晴らしく、日常的にリピートしていた。特にエンディング曲「おどる・ひかり」を担当したCody・Lee(李) という若手バンドを知れたのは良かった。「drizzle」という曲がめっちゃ好き。
Eegik

Eegik