1930年代の半ば頃の英国北部のヨークシャー州、炭鉱の麓にある小さな集落グリノールブリッジ。愛情深い両親に恵まれたジョンは、ある日、村はずれで迷子になった仔犬・ラッシーに出会います。羊の群に囲まれ、怯えているラッシーをジョンは連れて帰り面倒をみることにしました。何にでも興味を持ち、とことこよちよち駆け回るラッシー。ジョンは、そんなラッシーにどんどん夢中になり…。
小さな鉱山村のグリノールブリッジに、ジョン・キャラクローという少年が父のサムと母親のメリッサと暮らしていた。父と母は共働きで家に居ないことが多く、ジョンはさみしい思いをしていた。
ジョンにミルクを飲ませてもらい、元気になった仔犬。ジョンは翌朝仔犬に留守番をまかせて学校へ出かけるが、ジョンが学校へ行っている間、家の中で大暴れする。
ジョンとコリンはラッシーを母犬に会わせてやろうと、仔犬を拾った場所で手がかりを探す。仔犬を拾った近くの川にはボートがあり、そのボートの中にはラッシーと書かれた仔犬用の首輪があった。
ラッシーの世話を任されてから数ヶ月、ジョンの母メリッサの誕生日が近づいていた。誕生日の前日に、父のサムは大切な給料をどこかに落としてしまったと家族に謝る。ジョンとラッシーはサムが落とした給料をみつけようと町へ行くが…。
ジョンの母メリッサの誕生日当日、ジョンは誕生日のごちそうを用意するためにラッシーとサンディと一緒に6マイル先のディアフォード沼に向かう。
ジョンはラッシーとコリンと共にムーアにある石の塔に出かけるが、嵐がやってきたのでジョンたちは家に戻る。嵐の中をジョンの家に診療所のホッパー先生が看護婦のメリッサを呼びにやってきた。
コリンは風邪をひいて学校を休んでいた。そこへラッシーが遊びにやってきて、喜んだコリンはラッシーが風邪をひかないようにマフラーを巻いてあげる。
ラッシーは毎日決まった時間にジョンを学校まで迎えに来ることが日課になっていた。そんなラッシーを見て村中の人たちはラッシーをほめるが、ジョンは自分だけがほめられないことにいじける。
ある日、鉱山所長のドーハンがサムを訪ねてきた。鉱山主のラドリング公爵が様子を見に訪問するのでサムに相談に来たのだった。
プリシラは名前も聞かずに別れてしまったジョンとラッシーにもう一度会うために、こっそりと車に乗り込んで村へ遊びにきた。プリシラはコリンに案内してもらい、ジョンとラッシーに再会する。
みんなで作ったシフォンケーキを食べずにプリシラが帰ってしまったので、ジョンたちはプリシラにケーキを届けるためにラドリング公爵の屋敷を訪ねる。
ある日、散歩をしていたジョンとサンディは行商人のローリーに出会う。ローリーは犬のトゥーツと一緒に村の広場で曲芸の披露をして、金物屋としても大盛況だった。
サンディが小さい頃から育ててきた雌牛のムーが突然ミルクを出さなくなってしまった。サンディの父はしかたなくムーを売る事にしたのだが…。
ジョンの父はある日、牧場で倒れていたアイアン・コッパーという大男を助け、仕事を紹介する。そこへロンドンから金塊強盗を追ってふたりの刑事が村へやってきていた。
鉱山所長の金時計はアイアンの家から発見された。しかし、その金時計はブルック警部がアイアンを捕まえるために仕掛けた罠だった。
朝からホッパー先生の診療所はとても忙しかった。なんとかラッシーにも助けられ一段落ついたホッパー先生はラッシーを連れて釣りにでかける。
ジョンの担任のカリー先生が結婚することになった。しかし、カリー先生の相手のメアリーは、カリー先生は何か大切な事を忘れていると言う…。
ジョンたちの村にサーカスがやってきた、サーカスの人気者の象は大事な芸を失敗して団長に怒られてしまう。その晩、芸を失敗した象への罰としてエサを抜かれてしまった象は…。
ジョンたちのクラスは、スカル岬の海岸まで遠足に行くことになった。遠足の途中、船の中でコリンは一人旅をしている少女クリスと出会う。
村中でインフルエンザが流行して、ホッパー先生もジョンの母のメリッサも大忙しになってしまう。しかし、ジョンの母もついに疲労が重なり倒れてしまう。
ジョンの家の近くに住んでいるフォレストおばあさんの家に、20年前突然家を出て行ってしまった息子のアルバートが訪ねてきた。
ジョンの父が働く炭坑で、石炭の取れる量が減り鉱夫たちも仕事を求めて村を離れていく。ついに鉱山主のラドリング公爵の判断によって鉱山を閉山してしまうことになった…。
炭坑の再調査を許可する代わりに、ジョンはラドリング公爵にラッシーを預けた。ジョンとサムは新しい鉱脈を発見し、ラッシーを返して貰おうと必死で働くが、ラドリング公爵はしびれをきらしてラッシーを連れスコットランドの本邸に戻ってしまった
プリシラにラドリング公爵の屋敷から逃がしてもらったラッシーは、スコットランドからジョンたちの住むグリノールブリッジ村へ向かいまっすぐに目指し向かっていた…。
優しい農家の老夫婦に見送られ旅を再開したラッシーはふたたびジョンの元へと向かう。炭坑では貴重な化石が発見され石炭発掘の希望が見えたのだった…。
もう歩けないほど弱っていたラッシーは、ジョンの看病のおかげでなんとか元気を取りも出す。ラッシーの旅の話を聞いたロンドンの記者は新聞で美談として報道し、ラッシーはイギリス中で最も有名なコリー犬として知られるまでになった…。
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