しげもん

アンデッドアンラックのしげもんのネタバレレビュー・内容・結末

アンデッドアンラック(2023年製作のアニメ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

CMでよく見かけていて気になったので視聴しました。久しぶりに“私の面白い”に合う作品に出会えて感動です。原作は未読ですので、その点ご了承ください。


よかった点。
ありそうでないお話で、お話の先が読みにくく、あっと言わせる展開もあったことです。私はこの点を“面白い”の重要な要素に位置づけています。この点を高水準でクリアする作品には久しぶりに出会いました。

また、アニメの放送話数という限られた枠がある中で、お話の一貫性を持たせたまま幕を閉じた点も高評価です。「結局どういうお話だったのか」「主題は何だったのか」については最終話にて答え合わせがあります。

本作はお話が進むに連れて、面白さが指数関数的に上がっていく作品です。そして何がしたかった作品であるかも、最終盤になるまで分かりません。以上の点から、いわゆる履修コストが大きめ(といっても全24話)であることが唯一の残念な点になるかと思います。


気になった点は特にありません。


個人的には、作品と読者という関係性がメタ視点も含めて何重にも重なっている点が非常に面白かったです。

お話としては「『君に伝われ』の完結」までが描かれました。最後までご覧になった方には分かるかもしれませんが、この全24話はプロローグであり、完結編です。
完結編という捉え方をすれば、「きちんと終わるするお話を観たい」方にはおすすめできる作品になっています。
一方でプロローグという捉え方をした場合、原作『アンデッドアンラック』の主題は何であるかは未だに定かではないという状態になります。
最終話を観てこのどちらかの捉え方をするか、あるいは両方を併せ持つかは人によって異なるのだろうと思います。そのため人に勧めるには少しハードルの高い作品になっているかもしれません。

ストーリーはもちろんのこと、ストーリーを流しながらアクションだけ眺めていても、それなりに楽しめる作品になっていると思います。個人的に続編の制作が待ち遠しい一作となりました。
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