しげもん

弱キャラ友崎くん 2nd STAGEのしげもんのネタバレレビュー・内容・結末

弱キャラ友崎くん 2nd STAGE(2024年製作のアニメ)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

第1期を視聴した際の感触がよかったので、引き続き視聴しました。2nd STAGEの名に相応しい内容になっていたと思います。原作は未読ですので、その点ご了承ください。


よかった点。
ヒロインたちの魅力がよく引き出されていたように思います。第1期の際は特に抱いていなかった好感を、ヒロインたちに持つことができました。2nd STAGEは内容が内容のため、ここを視聴者に伝えることがマストです。そこをしっかり押さえていた点は高評価です。


気になった点。
相変わらずアニメーションとしてのクオリティはそこまで高くはなかったように思います。とは言っても、重要なシーンの作画、演出には他と比べて力を入れていたようにも感じられました。

第1期と比較すると、お話のテンポが落ちたように思いました。これもまた内容の関係上、第1期ほどサクサクと描きづらいことは分かるのですが、それにしても、という感じでした。演劇の内容深堀の尺が長かった印象です。


お話としては、文化祭が終了し、友崎が交際を始めるまでが描かれました。調べてみたところ、原作でいうと7巻の最後までが描かれたようです。2024年4/4現在の最新刊は11巻だそうなので、売上などの諸々次第では3期も数年以内に観られるかもしれません。その際は視聴するつもりです。これまでの内容を踏まえると、3rd STAGE(という名前になるかは分かりませんが)ではいよいよ先の読みにくくなるパートに入ると思います。楽しみです。

個人的には、葵の裏の部分が垣間見える描写があったので満足できました。私が本シリーズの視聴を続ける唯一の理由は彼女にあるといっても過言ではありません。証明という、暗き茨の道を進み続ける彼女が、いつか空(から)に差し込む光に涙する日を待ちわびています。

また、最終回のみみみ登場シーンもよかったです。彼女の魅力が詰め込まれた本作でしたが、最終回までフルスロットルな彼女に心を奪われました。これは余談なのですが、私は灰原哀や澤村・スペンサー・英梨々が好きです。つまり、そういうことなのだと思います。

私は本シリーズを「人生をゲームに落とし込んで攻略する、人生の話」ではなく、「人生をモチーフとしたゲームを攻略する、ゲームの話」であると解釈しています。すなわち私の楽しみ方としては同時期に放送されていた『シャングリラ・フロンティア』に近いです。この観点からだと本作もそれなりに楽しめるのですが、前者の視点でみると少し“薄く”感じられる方もいらっしゃるのではと思います。
しげもん

しげもん